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地蔵 (1)

新しく一つの家の墓を作って移すということで、自分の家の古い墓石を調べるために何度か墓に行った。笠をかぶった立派な墓もあり、割と新しい時代のシンプルな墓もあるが、そうしたさまざまな墓に交じって幾つか地蔵墓がある。石堂が地蔵なのだ。決して大きくはない。

 

すると、いままでしげしげと見たことはなく、また見たとしても非常にわかりにくいのだがちゃんと地蔵の像の横に~童子、~童女の戒名がある。地蔵ではないが小さな自然石で幼い時に亡くなった人の墓が一つあるのはわかっていたのだが、地蔵墓は地蔵墓で幼くして死んだご先祖様、あるいはひょっとすると流産したご先祖様のために墓が作られているわけだ。この人の戒名は、必ずしも位牌に残っているものと一致しないように見える。災害で一度寺の過去帳が失われたということも聞いたことがあるし、あるいは不幸な子供のために精一杯の供養がなされたのだろう。

 

色々考える。

 

自分としては、たとえ地獄に落ちる分でもキリストに裁いていただきたいと思っているし、自分にとって神というのはあるかないかわからない信仰対象ではなく確かなものである。しかし、それとは別の話として、小さな命にもちゃんと石堂を立てて供養してあげたご先祖には心打たれるものがある。

 

それから、中絶は男性としては絶対いけないと思っている。子供もかわいそうだし、それよりもそのようにして堕胎したら女の人は一生心と体に傷を負うことになってしまう。どんなに難しい状況であっても、精いっぱいのことを男性はするべきである。堕ろせ、などという男性やあるいはその家族などはどういうつもりでそういうことをいうのかわからない。当面は大変かもしれないが、子供がいるほうが幸せに決まっている。子供はきっと発展するのだ。中年になって、子供ができないままでいれば後は衰えるしかない。

しかし、それでもいろいろな環境や状況で心ならずも中絶したり、あるいは単純に流産したりということもあるだろうと思う。これに対して西洋流四角四面に供養する必要はないと言ってしまうのが正しいのかどうか、私は疑問である。日本では優生保護法、つまり堕胎を正当化する法律が施行された。この結果日本の中絶の数は世界で類を見ない水準になっている。日本固有の問題でもある。お母さんは、おなかに命が宿ったことはわかっているのだ。

 

で、そういう赤ちゃんを失った人は、先人はそういう風に供養してきたのだ、ということを知ってほしいと思う。たぶん、ほかのご先祖様・仏さんに寄り添ってもらって、楽になるだろうと思う。

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