結婚で長男は長女と、次男は次女と結婚するほうがいいと言われる。
もちろんこれは個人差があるわけで、すでに結婚した人、今から結婚しようとする人にケチをつけるわけではないが、しかし考えの隅に入れておいても悪くないと思う。
長男・長女は実家とのつながりを強く持っており、自分の考えを通そうとする傾向がある。これに対して次男・次女は家から離れて一から家庭を作ること定めにある。また、相手に気を遣う傾向がある。結婚云々以前の話としても、次男・次女が生まれたときには既に兄・姉がいるわけだ。長男長女ほど手をかけなくても次男次女は勝手に大きくなっていく。そして、兄や姉の出方を見て自分の行動を決める。
結婚したときに、二人が愛し合っていればそれでよいという考えもできる。しかし、それは「もし、あなたとパートナーが電話のない時代に船でアルゼンチンに渡って二人で一からすべてを築き上げるならば」の話だ。
現実には結婚した時に必ず実家との関係を考えなければならない。
もし、その人が両親と暮らしているところに配偶者を迎え入れるならば、その家のやり方にあわせなければならない。あるいは、合わせさえすれば良いということになる。
もし二人して新しい家庭を築こうとしているときに、片方が自分の親に深い関係を保ったままにするならば、多分その夫婦は失敗する。片方が、親から小遣いをもらったり、頻繁に訪問したりしてはいけないと思う。そうすると、配偶者は浮いてしまう。その人は結婚していないのだ。
次男・次女なら、ある程度お互いに相手の出方を見ることになる。そしてお互いに相手しか頼れないわけだ。
長男長女だと両方ともある程度おっとりしていて自分のしたいようにすることになる。
しかし、長男・次女、長女・次男の組み合わせだと、独立しようとする人が相手の顔色をうかがっているときに、もう一人はのんきに自分の実家と仲良くしているということが起こりがちのように思う。これって状況的に良くないと思うんだわ。
いや、まあ、古い考えのように思うかもしれないが、今まで自分の周りではそういう傾向は確かにあったと思うよ。みんな失敗しているわけじゃない。最終的に最後まで行った良い夫婦もあるけれども、それでもそういう傾向はあった。結婚前って、親や親せきとの付き合いのことまで考えなくて、結婚してみて、「あれっ、なんか変だぞ。」と思うじゃないですか。