ネコ 2013年11月19日 18:01 こんばんは、 マカリズミ、ききました。 そこで、これは、何語で歌われているのでしょうか? 場所はどこですか? 先日、記事に書かれておられた「山上の垂訓」から マカリズミを調べてみて、 ネットで正教会の「東京復活大聖堂教会の聖歌」で歌われていた「真福九端」を 聞きました。 すばらしかったです。 その歌は、日本語で詠唱されていました。 途中で、スラブ語、ギリシャ語ロシア語?で歌われていました。 私は、 このような祈祷文の詠唱奉献は、日本の正教会でも 全て、ギリシャ語かロシア語かヘブル語で歌われていると思い込んでいました。 日本語でも歌われるのですね。 では、、また、、。 返信 ↓
simpledirect 投稿作成者2013年11月19日 22:50 ネコさん、こんばんわ。 質問にお答えします。 これはギリシャ語です。コイネーなのだけれど、発音は現代語です。しかし、7世紀にはギリシャ聖歌は完成しています。実は紀元前後には既にギリシャ語の発音は大学で学ぶ古典語のアッティカ方言やイオニア方言より現代のものに近いものになっていたのです。Youtubeの説明では場所はPrevezaというギリシャの西海岸の町です。 ニコライ堂の聖歌ですが、おそらくお聞きになったものは教会スラブ語の聖歌だろうと思います。教会スラブ語は、スラブ圏にギリシャ正教が伝播した時に使われた言葉で、当時ブルガリアやロシアやポーランドの言語は同じか、同じとみなされていたと思います。 カトリックは言語の普遍化を求め、スペインでもイタリアでもドイツでも同様にラテン語の祈祷を行いましたが、ギリシャ正教は各地で土着化を勧めました。アラブの正教会はアラビア語で、ロシアの正教会はスラブ語で、日本の正教会は日本語で歌うことが最初から推奨されたのです。ただし、ビザンチンの音楽理論は基本的には変えなかった。しかし、ロシアでは西洋化とともに、ヨーロッパ音楽がもたらされ、現代日本の教会で歌われている聖歌は4部合唱になっています。 人々は日本の正教会の聖歌が素晴らしいと言いますが、私は違う観点から見るようにしています。 4部ということは、聞いた人がその歌を覚えて帰るということを前提していません。そして、本来あった調(ECHOS、旋法ですが)の考え方を受け継いでいません。人はギリシャ聖歌を聞いた時にアラビア音楽などと評価しますが、とんでもないことで、それぞれのメロディの色合いを分けるために緻密なメロディーの作り方があるのです。 返信 ↓
こんばんは、
マカリズミ、ききました。
そこで、これは、何語で歌われているのでしょうか?
場所はどこですか?
先日、記事に書かれておられた「山上の垂訓」から
マカリズミを調べてみて、
ネットで正教会の「東京復活大聖堂教会の聖歌」で歌われていた「真福九端」を
聞きました。
すばらしかったです。
その歌は、日本語で詠唱されていました。
途中で、スラブ語、ギリシャ語ロシア語?で歌われていました。
私は、
このような祈祷文の詠唱奉献は、日本の正教会でも
全て、ギリシャ語かロシア語かヘブル語で歌われていると思い込んでいました。
日本語でも歌われるのですね。
では、、また、、。
ネコさん、こんばんわ。
質問にお答えします。
これはギリシャ語です。コイネーなのだけれど、発音は現代語です。しかし、7世紀にはギリシャ聖歌は完成しています。実は紀元前後には既にギリシャ語の発音は大学で学ぶ古典語のアッティカ方言やイオニア方言より現代のものに近いものになっていたのです。Youtubeの説明では場所はPrevezaというギリシャの西海岸の町です。
ニコライ堂の聖歌ですが、おそらくお聞きになったものは教会スラブ語の聖歌だろうと思います。教会スラブ語は、スラブ圏にギリシャ正教が伝播した時に使われた言葉で、当時ブルガリアやロシアやポーランドの言語は同じか、同じとみなされていたと思います。
カトリックは言語の普遍化を求め、スペインでもイタリアでもドイツでも同様にラテン語の祈祷を行いましたが、ギリシャ正教は各地で土着化を勧めました。アラブの正教会はアラビア語で、ロシアの正教会はスラブ語で、日本の正教会は日本語で歌うことが最初から推奨されたのです。ただし、ビザンチンの音楽理論は基本的には変えなかった。しかし、ロシアでは西洋化とともに、ヨーロッパ音楽がもたらされ、現代日本の教会で歌われている聖歌は4部合唱になっています。
人々は日本の正教会の聖歌が素晴らしいと言いますが、私は違う観点から見るようにしています。
4部ということは、聞いた人がその歌を覚えて帰るということを前提していません。そして、本来あった調(ECHOS、旋法ですが)の考え方を受け継いでいません。人はギリシャ聖歌を聞いた時にアラビア音楽などと評価しますが、とんでもないことで、それぞれのメロディの色合いを分けるために緻密なメロディーの作り方があるのです。