自分はスケートはできない。一度リンクに行ったら、転んで強く打って、多分脳震盪みたいなので救急車で運ばれました・・・情けない。
だけど、今回のオリンピックの結果で、やっぱり浅田はダメだね、と思った人も沢山いると思う。素晴らしい演技、だけど結果としてのメダルはなかったじゃないか。
でもそれは大事なことが抜けていると思うんだ。そのことを誰かが言わなければならない。みんな言ってるかな・・・
メダルはなかったよ。だけど、プルシェンコが、アレクセイ・ヤグディンが、タラ・リピンスキーが、陳露が、タラソワが、ミッシェル・クワンが、あらゆる世界中のスケーターが浅田真央に対する賛辞を惜しまなかった。あれやこれやの成績にかかわらず、リプニツカヤも李子君も浅田を尊敬すると公言してはばからない。
おかしいやん!6番だよ、全体の!フリーの点だって、ソトニコワのはるか下じゃないか。
トリノオリンピック以前には、フィギュアスケートの採点は全体的な印象で各ジャッジが決める芸術点・技術点の合計で争われた。各ジャッジの具体的な採点基準というのは決まっていなかった。
ところがペアでロシアとカナダの選手の争いで審判を買収するという事件が起きた。そのため、スケート界はより厳密な審査の方法を模索した。
結果的にトリノの前のシーズンから、厳密な採点基準に従って技術点がつけられることになった。難しいポーズを保ったまま3秒間スパイラルする。スパイラルをしながらエッジを変える。スピンをしながら難しいポーズを3回転保つ。こうしたことがより高い得点の基準になった。
なかなかこうした基準に対応できない選手が多い中で、ロシアのイリナ・スルツカヤ選手がビールマンのポーズの難しいスパイラルをするなどいち早く対応した。ほとんどの大会でスルツカヤ選手が金メダルを取り、サーシャ・コーエンが銀メダルを取った。トリノでのスルツカヤの金メダルはほとんど確実だとささやかれた。
ところが、オリンピック直前のグランプリシリーズで、それらの幾多の難しい技を14歳の浅田真央があっさりクリアして、スルツカヤ選手を負かしてしまった。オリンピックでは荒川静香さんが新しいプログラム構成で金メダルを取ったけれども、当時の浅田真央の出現の衝撃は大きかった。
浅田とともにフィギュアスケート界にデビューしたキムヨナ選手は、努力と根性の人だった。何とか浅田のように滑りたいとカナダに留学した。ちょうど平昌にオリンピックを誘致していた韓国のスポーツ界は、オリンピック誘致のためのスター選手が必要だった。
韓国はISUに人を送り込んで積極的にロビー活動をしたと考えられる。それまで厳密に定まっていた技術点に対し、審査員が自由に評価できる出来栄え点(GOE)が導入された。さらに、その審判教育用のビデオには、良い演技の例としてキムヨナの演技が採用された。一方で浅田真央の弱点と思われる部分には厳しい減点がルールとして定められた。
浅田に対する仕打ちは単にスポーツ界にとどまらなかった。フジテレビは浅田選手が優勝したことを報道するのに、わざわざ浅田選手の転倒の瞬間の大きなパネルを作って、そこにゲストとして浅田を招いた!いったい、今回のオリンピックで「竹内選手、銀メダルおめでとうございます!」といって、転倒してひっくり返った瞬間の切り抜きパネルを作るだろうか?しかし実際にフジテレビは浅田に対してそれをやったのだ。おそらく、韓国の資本に侵されたか、在日社員が幅を利かせているテレビ局内で、よこしまな圧力が働いたのだろう。
今回森喜郎が「大事な時に転ぶ」といって、世間を騒がせているが、あれはテレビの印象操作ですよ!
こうした取り組みは素晴らしい成果を上げた。詳しい採点内容について「浅田真央が戦ってきたもの」というページで公開されているから、知っている人は知っているだろうが、バンクーバーでは空前の点数でキムヨナが優勝したのだ。それまで世界最高点の演技はスルツカヤが持っていたものだったが、それまでより30点ぐらい高い点数になっている。トリノでは180点台後半でメダルだったからね。
日本と韓国とカナダ以外の国では、この結果に解説者は唖然とした・・・フランスではキャンデロロが憤慨した。中国では陳露が怒った。
キムヨナは体が硬いからスパイラルの時も高く足を上げてキープすることができない。ところがバンクーバーオリンピックでは、キムヨナのスパイラルの時には、カメラは必ずキムヨナの前面から撮っている。横から映せば長洲や浅田の姿勢には比べるべきもない。なぜここで前から撮るの?何が起こっているのか、私にはわからないが、もしこれが金の力だとしたらこんなことがよくできるものだと感心する。
こうしたあれこれがあったとしても、キムヨナが2大会連続のメダルを取ったことは、なかなかできることではないと思う。ショートプログラムでは1位をもぎ取った。彼女は今シーズンメジャーな大会に出ていないのだから、転倒したり失敗したりしてメダルを逃す可能性はいくらでもあった。
今回それで大したものだと思ってキムヨナの演技は見たけれども、たとえば、リプニツカヤやソトニコワが取っているような、驚異的なポーズをとっているだろうか?彼女にしかできないジャンプというようなものがあったか?リズムに乗って芸術的な演技をしているとしても、彼女にしかできないすごい演技、というものはなかったと思う。
多分、浅田ほど恐れられたスケーターはいなかったのだと思う。そして、浅田は周りのことに対して、何も言わなかった。黙々とスケートを改良していくということだけに取り組んできた。
自分がこんなことを言えるような立場ではないと思うのだが、そういう過去のことを全く知らない人と会話しているのが苦痛でね。
スケートの採点基準についてはあちこちでいろいろと書かれてますよね。
韓国ってなんであんなにロビー活動がうまくいくんですかね?アメリカのどこかの州の「東海」併記問題にしてもそうですが。
キムヨナの体の固さはハンパじゃないですよ。観てわかります。それを審査のモデルにするだなんて、呆れてしまいます。
ただ今回、浅田選手はSPでの失敗が逆にフリースタイルで、自分の思う通りの滑りに繋がったのかな、と思います。SPでいい成績だと、メダルを意識して採点基準に沿った構成になっていたんじゃないでしょうか。そしてメダルは獲れなかったけれど、本人の理想通りの滑りをオリンピックという場面で滑れたことは逆によかったんじゃないかと思います。
なんというか、意味不明な基準に沿って我慢?した滑りで金メダルとってもね、というか。
もちろん残念ではありますが、そう言うモノを超えた存在、っ気がします。
あとフジテレビ!!!!!
あそこは絶対におかしいです。
私自身モヤモヤしていたことをまさかこのブログでスパッと書いてくださるとは!!とつい興奮しまいました。いつもながら占いと関係ないコメントすみません。
あめさん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。
本当はあまりブログのテーマに関係ないことで、感情的なコメントの集まりそうなことは記事にしないほうがいいかもしれないとは思っています。
記憶に残るスケーターとしてスルヤ・ボナリーがいます。
彼女は黒人として初めて世界でトップを争う選手だったのですが、自分が出場した最後の大会でバック転をして失格処分を受け、周囲を唖然とさせました。
フィギュアスケートはヨーロッパ人のもので優美さを争うものと思われていた中で、おそらくさまざまな軋轢があったのだと思う。
自分なりの主張をしたのでしょう。
浅田の自分なりの主張というのは、自分のあるべきスケートをするということだったのだと思います。
それから匿名でキムヨナの演技に関するリンクを貼っていただいた方がありましたが、コメント承認しませんでした。
リンクを貼るだけの投稿のようなものは、承認し始めるときりがないと思うのが一つ。
もうひとつは、私はキムヨナがイカサマだったとは言っていません。男子も今回厳密な採点基準のもとで一定の採点が行われたことを私たちは知っています。
私自身ロシア選手が今回勝つと思っていました。たとえ、GOEが元々各国の綱引きによって設定された採点基準だったとしても、ロシアもそういうことにやかましい国だし、実際にそれだけのコマをそろえてきたからです。ある基準でリプニツカヤがこけても、ソトニコワが取れる、という体制がロシアにはあったと思います。
朝、リンク貼ったコメント見ましたが、無言だし怖いので開きませんでした。
私もキムヨナ自身がいけないとか、嫌いとかそういう事ではないですよ、もちろん。
審査基準に沿った演技だというのもわかります。音楽に合わせて踊るって意味では真央ちゃんよりも上だったと思います。ロシアの選手もきれいな演技でしたし。
浅田選手は最後滑りたいように滑れた、審査基準に沿わなくとも、本人は達成感があった。
そしてあの笑顔。本当にすごい選手。それをみんなが知ってればO.Kだと思います。
実際周囲でメダルとれず云々って人もいないんですけどね^^;みんな感動してましたよ。