小雨が降っていたのだけれど、田んぼの水を見ようと思って外に出た。水は、田んぼがある場所の上手のほうから水路で水をひくわけだけれど、ところどころに水の分岐するところがあって、簡単な板を差し込んで堰を止めたり開いたりして水のやり取りを調節するわけで、何十メートルか、100メートルか、とにかく上手に上がらないといけない。
その途中で自治体の集会所、公会所と呼んでいるが、その前側、道路に面するちょっとした傾斜の部分に黒い布のようなものが落ちているのを発見した。
それは亀で、甲羅が4つに割れて、少しウジもわいていた。おそらく車が道路を横断中の亀をひいて、邪魔に思った人が横によけておいたのだろう。
自分の家の前ではないのだから見過ごしてもいいようなものだったが、では誰がそれを片付けるのか?そして、勇敢にも道路を横断中にひかれた亀君のことも少しかわいそうに思えた。
そこで、家に帰って、金属製の大きな塵取りを持ってきて、亀を持って帰った。歩いていると、独特のにおいがした。それは、おいしそうと言ってはなんだが、気持ち悪い腐敗臭というよりは、まるでいい出汁でも取れそうなにおいだった。
裏の土地を掘って埋めてやった。亀なんかにあんまり情けをかけてやるといけないのかな。まあ、いいだろう。亀も人間も大した違いはない。
別にブログに書かなくてもいいことなんだけどね。