高校野球、結果的に3人の投手とそれぞれに優れた打線を持つ大阪桐蔭高校が優勝したけれども、秋田の公立高校の金足農業高校の準優勝のほうが多く話題に取り上げられた。
この金足農業の吉田投手、素晴らしいピッチャーで県大会から準優勝までの試合を一人で投げぬき、決勝こそ途中で交代したが、全部で1517球を投げた。
なんか済美の山口投手もずっと一人で投げておられたようですね。また下関国際の鶴田投手もずっと一人で投げておられて、また吉田投手もそうなのだけれど打線でも中軸を担っておられた。
一方で日本の高校野球は投球数が多すぎるということで批判もされている。ヤンキースに行った田中投手と投げ合った斉藤さん、ハンカチ王子、肩を壊してしまってプロではほとんど目立った成績は挙げられていない。過去には安楽投手が高校時代は150キロを超える球を投げていながら、これも肩を痛めてしまって、3年生では県大会で負け、プロでも当時のレベルの球は投げられないのだとか。
それでは、球数制限をしたらいいのか、ということだけれど、それをやってしまうと100人も200人も部員がいる「高校野球専門高校」しか勝てなくなる。地方の公立高校には、とっかえひっかえピッチャーをつぎ込む余裕は多分ない。
桐蔭の根尾さんとか、プロに行くんだろうなあ。そう思って高校野球の試合を見る。そうすると、野球の強い学校に行って、スカウトされる人ってどうなんだろうと思う。高校の勉強とか、どれぐらい一生懸命やっているんだろう。
根尾さんはいいとしても、吉田さんとかはどうなのだろう。授業は農業高校だから、トマト作ったり牛を飼ったりするんじゃないかと思うのです。そういうことを習って、でも吉田さんは高校卒業後牛を飼ったりしないよね、多分。
だからといって「大阪スポーツ高校野球学科」みたいなので、野球ばっかりするわけにもいかないか。
ローマ時代には「剣奴」というのがあって、大きな円形競技場で市民の前で試合をし、英雄も生まれただろうが、命を落とす場合もあっただろう。スパルタクスみたいな人は、「剣闘士はもうやめるわ。バイトでいいからカエサルさん、雇ってよ」というわけにはいかなかったのだろう。
今野球で人生を送る人って、ひょっとしてそんな感じなんだろうか。ちょっと疑問です。
ラジオでもその問題話してました。
その3年間に総てかけてる子もいるから、球数制限とかはなかなか心情的にどうなんだろう、みたいな。
現実的にはお休みをたくさん間に挟むしかない、と言ってましたね。
途中、阪神の試合も入れればいい、と。
それはそれで選手・応援団の交通費、宿泊費問題も出るし、なかなか難しいですよね。
暑い中連日投げるのは本当に辛いし、甲子園をドームにしたらどうかと思ったり。そうすれば予備日が不要になってもうすこし緩い日程組めるんじゃないかしら。
あめさん、こんにちわ。
仰る通りです。なかなか難しい。
自分がなんとなく思っているのは、スポーツ全体のシステムが難しいところまできたということ。
ローマのそれは決闘であって、まったく現代とは違うでしょうが、行きつくところまで行きついてしまって、制度の矛盾が噴出している様子が何かそんな感じなのではないかという気がします。