プリウスはもうだいぶ以前から走っているし、自分の身近な人もプリウスを運転している人が結構いる。だけど、自分は運転したことがないし、何か違うシフトレバーがついているな、とは思ったものの、それ以上深く考えたことはなかった。
車を変えて、だいぶMTの操作にも慣れてきたが、いろいろWebでコンテンツを見たこともあって、プリウス関係のものもおすすめなどに出てくるようになった。それで、結構変わっているということがやっとわかった。
シフトを入れても、すぐに元の場所に戻っちゃうんですね、このレバーは。いま、ドライブに入れているのか、バックに入れているのかというようなことは、前方のディスプレイを見ないとわからないらしい。
Rの場所も今までのMTやAT車とはずいぶん違う。Rは右手前に引くというのがMTでの位置だけれど、プリウスのシフトは前方になっている。
さらに、N(ニュートラル)はRやDに入れる途中で通過するのではダメで、1秒ほど右に傾けていないといけないらしい。
このレバーがすぐに元に戻ることとか、RがMTと真反対なこととか、事故を誘発するという人もいるが、すぐになれるという人、それだけ台数が売れているんだから濡れ衣だという人もいる。
いろいろ調べてみると、日産の電気自動車のリーフ、ノートe Power、ホンダのFITのハイブリッド車など多くの車で同型のシフトレバーが取り入れられているんだそうです。例外はアクアで、アクアのシフトレバーはプリウスのものよりは従来のオートマ車の配置に近い。
2030年には乗用車でガソリン車を廃止すると菅総理は仰った。ということは、恐らく2030年までに、ほとんどすべての新車のシフトレバーがプリウス型になるんだろうと思います。AT車のシフトレバーはもう「幻の黒電話」みたいになってしまうのか。
だけど、そんなことを言ったって、自動車教習所の教科書にこんなシフトは載ってないじゃないか・・・いや、わからないけど・・・でも少なくとも10年ほど前までは載ってなかったよ。あのときプリウスもあったし、リーフも出てたよ。
車好きで器用な人はいいですよ。でも、不器用な人も、機械音痴の人も、必要があって車に乗る人は乗るんですよ。
最近はそういうことはあまり聞かないけれど、少し前の高齢者講習だと、MT車の台数が少なく、高齢者の中にはオートマの車は運転できないということで、MT車が空くまで随分待たされるなどという話も聞いた。
でも、このシフトレバーが一般的なものになるのであれば、教育体制なんかもしっかりしないといけないんじゃないかな。シフトレバーの操作の違いで車を選択する、みたいなのは正しい姿じゃないような気がします。