島根県にくると就職先がない、という。それは本当なのだろうとと思う。自分の場合もお客さんは今までの人脈で関西の人ばかりだ。
なるほど、就職先はないかもしれない。だけど、「就職先がない」というのと「仕事がない」というのは、一緒ではない。
だって、考えてみると、あれもこれもないのだ。人がどんどん減少している。土地はある。家もある。道路もある。人がどんどん減少しているのに、人手が余っているはずがない。
そして、ここはサハラ砂漠のど真ん中ではない。誰のものともわからない山菜が群生しているところもある。秋になれば誰もとる人がいなくてカラスが食い尽くす柿の木もある。
農業の後継者がいなくて困るという。イノシシが出て田畑を荒らす。だけど、それは「スーパーに行けばなんでもある」からイノシシが出ると困るのだ。もしスーパーにオーストラリアやアメリカの肉が来なくなったら、その辺に肉の塊が走り回っているのは別に悪いことではない。
多分、「これだけはちゃんとできる」ということがあれば、何でもできるのではないだろうか。
最近、この辺りには喫茶店もほとんどない。前は何軒があちこちにあったのだけれど、次々閉店してしまって、ついには一つもなくなってしまった。
それで知り合いの人が新しく喫茶店をオープンした。
コーヒーさえおいしく淹れることが出来れば、多分喫茶店はできる。
まるで山の中に作るわけじゃない。役所やスーパーやホームセンターや学校はあるのだし、道路があるのだから通勤する人や建築現場に行く仕事の人だっている。
それに、本当においしいコーヒーを淹れてくれる店って、今までだって多くはなかったと思う。いままでも、「あそこのは美味しかった」と思う場所は覚えていられる数だもの。この辺の人は1日1~2時間も自動車に乗るのは当たり前なんだから、半径50kmぐらいなら「あそこに行ってみよう」といってきてくれる可能性がある。
大企業に勤めないといけない、という考え方をやめさえすれば、田舎には大きな可能性があるのではないか。
仙台でもいろんな飲食店が開きますが、
他の地域はわかりませんが入れ替えは激しい方だと思います。
お昼とか外で食べる習慣があったり喫茶店に行く習慣がない。
でも、東京資本のものが来ると都会コンプレックス丸出しで行くんですが・・
東京の人たちが転勤で割合多いっていうのもあるかもしれません。
りんねさん、こんにちわ。
当方は仙台とは比べ物になりません。仙台はそれでも東北一の大都会ですもの。
ですが、考えようによっては生きていけます。
ここには違う人生があります。自分も関西に長らくいたので、帰省したしばらくは戸惑いもありました。
車は要る。人間関係も要る。だけど、たとえば田んぼをやってもプラスにならないしもうやめたいという人がそこらじゅうにいる。
自分が土地を持っていなかったとしても、「これができる」と思いつきさえすれば、何かを出来る状況なのです。
大学時代、新潟の田舎の寒村から来ていた同級生がいました。
昔は北前船で栄えた村だったようですが、最近まで農業主体の寒村。
ところが電車が便利になって、今は芸術村になりつつあるようです。
アウトドア体験で人気が出ている村・古い農村体験でお客さんが増えている村とか、
工夫でいろいろ成功しているところはあるようですね。
芸術村・・・・
静かな場に移り住んで創作活動をしている人たちが増えているという意味です。
灸太郎さん、こんにちわ。
色々な情報ありがとうございます。
見方によっては、田舎には様々な資源があると思います。
絵の題材や静かな空間、製作に必要な建物や資材みたいなものもそうなのでしょう。
就職してそれをする、ということはできなくても、移り住んで少し時間をおけば可能になることもある。