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アークシステム (1)

プログレッション、1日1年法という占星術上の技法について、何度かホームページでも取り上げている。
出生1日後の天空の状態を出生1年後の運勢に対比させるやり方である。

 

この際、一般的には複数のやり方で運勢の予測が行われている。
1. MCやASCについては1日で天空を1回転するが、そういうやり方ではなく、同時刻で1日の間に動いた分だけ進行したものとみなし、ほかの出生図の天体に形成するアスペクトを確認する。
2. 1日後、2日後と太陽その他の星が進行した位置から、出生図上のほかの天体にアスペクトが形成されていないか確認する。
3. 1日後、2日後と太陽その他の星が進行した位置から、やはり進行したほかの天体にアスペクトが形成されていないか確認する。
4. 1日後、2日後と太陽が進行したのと同じだけほかの星を進行させ出生図上のほかの天体にアスペクトが形成されていないか確認する。

 

1. については、出生時間のわずかな違いで、大きな時期的な違いが出る。しかし、出生図が分かっていれば、かなり正確に起こる出来事を当てることが出来る。この場合、アスペクトだけではなく、進行したASC、MCがどのサインにあるかが大きな判断上の材料になる。

 

2. については、月だけは非常に早く動くので、ほぼ月ごとの出来事が当てられる。誕生日が同じであれば、1年以上の違いは起こらず、ほぼ同じ年のうちに該当の出来事が同じ人に起こる。

 

3. については、いわば進行した星はそれ自身の新しいホロスコープ内での意味を持つと考える。

 

4. のことをアークシステムと呼んでいる。

 

よく言われているのは、アークシステムは遅い惑星のためにあるというものである。木星以遠の惑星は60日や90日では大して動かない。そこで、土星や天王星などを太陽が動いたのと同じだけ動かしてみる、というわけだ。

 

だが、本当はそれぞれは違う思想のもとに作られているように私には思える。

 

進行した星同士のアスペクトを見るということは、実際にはいつそのアスペクトが形成されるのかを意味している。

 

進行した星から出生図の星を見るということは、出生図を進行した星が刺激するということを意味しているわけだが、アークシステムの場合太陽が移動するとともに盤全体がぐるっと回った状態を想定することになる。ある意味四柱推命などに近い考え方といえるのではないか。しかし、太陽はほとんど1日に1度動くわけだから、たとえば10度のオーブがある天体は10年という期間を表していることになる。こういう時間の見方はホラリーに近いような気がする。

 

一方リアルの10日間の金星の動きを10年に当てはめることができるとすると、ほかの星の倍近い速さで動くかと思うと、ほとんどとまってしまうこともあり、ゆっくり逆方向に動くこともある。たとえば10年金星が動かなかった場合、その人の恋愛運はその期間ストップするのか?

 

実際私はリアルの星を主に見ているわけだが・・・

しかし、ASC、MC、太陽、月に比べて、水星・金星・火星などがどこまで有用なのか、自分の中でも確かに比重は低いのである。

 

少し、これは検討する必要があるのではないか。

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