去年、初めてこの言葉を聞いたと思うんです。そのときもギリシャ語のニュースだったか?覚えていません。
先日ショッピングセンター内のユニクロで、行列の整理用のひもが渡してあって、人が多く列を作っていました。そこにBLACK FRIDAYの文字が。そしてそれだけではなくて、ショッピングセンター内のあちこちに黒い看板が立っていてBLACK FRIDAYだから、あれをプレゼントするとか、こういう値段にするとか、ポイントがつくとか張ってありました。久しぶりに見たけど、ブラックフライデーってなんだったっけ?
で、今毎日やっているようにギリシャ語のニュースを聞き始めてまた「世界はブラックフライデーで狂乱」とかなんとか見出しが躍っています。
それで調べて見ないわけには行かなくなりました。
なになに・・・11月の第4木曜日の翌日にあたる日のことである・・・第4金曜日、というわけじゃないんだ。11月1日が金曜だったら、第5金曜日になるもの。
アメリカ合衆国では、11月の第4木曜日は「感謝祭」なるもので、翌日の金曜日は売れ残りの品物の一斉セールが行われるらしい。その日の騒ぎを見ていた警備員が「真っ黒な金曜日だ」と言ったのが最初だが、そのうち「お店が黒字になる」とかなんとかということで、ブラックマンデーと掛け合わせてブラックフライデーと呼ばれるようになった。らしい。
その感謝祭ってなんだったっけ?
これはなんでも、アメリカに渡った人々が、とりわけ厳冬だった冬を何とか越して、翌年の収穫をインディアンさんと一緒に祝った収穫の祭りで、プロテスタントはローマ教会由来の祭りをすべて廃止しようとしている一派があったので重要な祭りになった。一方インディアンは西洋人の侵略の始まりの日と考えているとかなんとか・・・ややこし。
そうか、この間トランプさんが七面鳥を感謝の祭りでどうかしたとかなんとかというのは、このことだったんだ。
やめようぜ、こういうの。突然日本人相手に「ブラック・フライデー」です、なんて持ち込んで、全然わけもわからない。
どうせ我々は感謝祭で贈り物なんかしないし、売れ残りがでるわけでもないんでしょ。
こんなことでアメリカ人におべっかを使わなくたっていいじゃないか。
それとも「侵略大奉仕」とかにしますか。