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ヒロノミア

よくギリシャ語の単語で、日本語にするととんでもない単語というので出てくるのがいくつかある。バカヤロー(バカリアロス)が魚のタラだったり、タベルナ(食べるな)が小さなレストランのことだったり。

ヒロノミアもそういう単語の一つで、耳で聞くと皇太子殿下「浩宮」に聞こえてしまいます。

χειρονομία

はχειρο(手)+νομος(法)でできた複合語で、一般的に「ジェスチャー、身振り」などと訳される。

 

でも、実際には日本語で意味されているジェスチャーや身振りというのとは、ずいぶんニュアンスの違う使われ方をしていることがあるみたいです。ジェスチャーという意味もあるのかもしれないけれども、どういったらいいのか、ある思いを実際に行動に移す、その行動のこととでもいうのか。

 

いまだに、ぴちぴちピッチで順繰りに車のスピーカーでストーリーが流れているのを聞いています。

そうした中で、バレンタインデーの回(46話)でヒロノミアという単語が2回出てくる。

一つは冒頭で、りなさんが波音がプレゼントのチョコを作ってくれているのを、自分にくれるチョコを作ってくれているのだと勝手に理解して、でも甘いものは食べないのだといって断る場面。

Τι χειρονομία! (ティ・ヒロノミア、なんというヒロノミアなのか)

もう一つの場面も似ていて、るちあさんにりなさんが「このチョコはるちあのだ」といってチョコをあげる場面。りなさんの真意としては、るちあさんが海斗君にあげるチョコを持っていないだろうから準備してあげたんだ、ということだったらしいが、るちあさんは自分が告白されたと勘違いして「気持ちはうれしいけど、りなとはよいお友達で・・・」とかなんとか断ろうとする。

Α, Ρίνα, σ’ευχαριτώ για αυτή την χειρονομία, και ξέρω ότι είσαι καλή φίλη μου, αλλά δεν είναι ανάγκη να με λυπά…

(あ、りな、あなたのヒロノミアには感謝するし、あなたが良い友達であると分かっているが、私のことを同情(?)してくれる必要は・・・)

 

 

いずれの場合も、チョコをプレゼントしてくれるということに対して、「気持ちはうれしいが」といって断るケースです。

これはどうやら必ず断る場合だけではなく、肯定的な意味合いにも使われているようです。

他の言語でいう、コンプリメントに似ています。ロシア語でも輸入されてこと言葉は使われているのだけれど「コンプリメントありがとう」というと、ほめてくれてありがとう、という意味になる。
お世辞とかお追従とかおべっかというと、悪いイメージがあるのだけれど、要するによく思ってくれている、そのことを口に出して表現してくれている、ということですよね。

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