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コンピュータと占い

多分80年代ぐらい、コンピュータというものはあって、さまざまな形で注目はされていた。NHKがニュースで「コンピュータ・グラフィックスというものができるようになった」などというニュースを大真面目に流して、コンピュータが3D映像を計算しながら画面に映し出すのを人々は感心しながら見ていた。しかし、その画面はWindows95のHoverほどの色も複雑な形も表示していなかったのだ。

 

しかし、コンピュータのもたらす可能性について、人々はさまざまに議論していた。運命学、占い、スピリチュアル、宗教といった分野でも大胆なことを言う人がいて、そのうち宗教がコンピュータの前にぬかづく日が来る、などという人もいた。

一方でそういう考えに反論する人もいた。

阿含宗の桐山管長がそういう主張を述べておられた。コンピュータが将棋を打ったらどれぐらいになるのか?という話で、プロ棋士は「四段ぐらいでしょうね」と言ったという話を引き合いに出した。四段からプロ棋士になるのだが、実力からいうと四段も五段も大した違いはない。しかし、五段以上になると、その人の棋風みたいなものが出てくるというのだ。占いでも定石を全部覚えさせてすっと答えを出させることはできても、人間がする判断にはかなわないというわけだ。

 

それから何年もたって、コンピュータがプロ棋士に勝ったりするようになった。

しかし、人々はコンピュータの前にぬかづいたりはしなかった。占いは占いとして、残っている。

 

にもかかわらず、コンピュータが発達することによって、占いはとても普及した、と私は思う。コンピュータ発祥当初の認識からいえば多分意外な、皮肉な結果だろう。

昔、ホロスコープを作ることはとても難しかった。計算がとても面倒くさい。

ところが今では、画面に生年月日を打ち込んで送信すれば、お試しなんとかで、かなり正確な計算結果が返ってくるのだから。

 

それは、検証が簡単になった、ということだ。

多くの人が自動的な計算で提供される占いの結果を見て、それが全くのはずれではなく、何らかの形で当たっていると認識し始めた。

いままでは、無学な唯物論者どもがよってたかって「占いは迷信だ」とわめき散らせば、それをひっくり返す証拠が世の中になかった。ところが今では誰でもインターネット上で「悪魔の秘密」を手に入れて、それがなかなか役に立つことがわかるのだ。

 

そういうことだね。理論的な究明は今からも必要だと思う。コンピュータからお告げを聞く、というような夢物語ではなく、社会的・現実的な発展ということを考えていくべき時代なのだろう。

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