占星術の本を見返した。ぱらぱらと見る。
今、実際に占断しているが、新しい発見や確認がある。
やっていることで、書籍にはまったくないものもある。たとえばASCのプログレッション上の変化で、一生を見るやり方。それ自体はあるのだけれど、サインを9分割して3年ごとに見る、などというやり方はない。
私は多分それは正しいと思っている。
なぜ今までなかったのか?
それは、今までの占星術の巨匠たちが研究していた時代に、正確な時計が行き渡っておらず、インターネットやプログラムが発達していなかったからだと思う。
新生児が生まれて、病院で母子手帳に正確な時間を看護婦が記録し、インターネットで情報をもらって、数秒後にはソフトが正確なホロスコープを描き出す。それは現代の世の中だから可能なのだろう。
同じ事実があったとしても、昔はその発見には多大な時間と労力が必要だった。発見に多大な労力が必要ということは、多くの人に共有されるということがないということ、賛同者を得ることができないということを意味する・・・世の中の常識など所詮そのようなものだと私は思う。たいていのことは誰かが知っている。
計算をするという作業はできるだけコンピュータにさせるという態度を取るべきだろうと思う。記録は紙でもいい。依頼者にお答えする内容のうち、計算で出せるものはできる限りコンピュータにさせる。計算するプロセスが重要であるという考えもあるけれども、占星術師はそこから読み取れる内容を読み取ること、吟味することに集中すべきである。
ホラリーの占断結果を導き出す要素をできるだけプログラムにしたい。独立したソフトでなくてもよい。データからアスペクトの成立やカスプの支配、時期的なもの、月の移動、そういうものが出るようにしたい。依頼者にお返しする内容に近いものが計算できるようにしたい。そうすれば、占断者は、内容を読み取ることに時間を費やすことができる。