ギリシャ語のニュースを聞くペースが落ちてきた。原因は2つあって、ひとつは自分の身の回りのことが忙しくなったということ。もう一つは、短いニュースに全部字幕がつくようになった。これはある意味ありがたいわけだが、タイトルだけ出て来ればそこだけに集中できた。6つか8つぐらいの文章を日本語に訳して聞くと、だいたいのニュースの内容が把握できる。ところが全字幕ということになると、逆にどこまで集中していいかわからない。
さて、ギリシャのニュースにも芸能関係がないわけではないのだけれど、自分が見ているSTAR TVさんの短いニュースでは、ほとんどがアメリカの芸能人のゴシップだ。ほかにはアカデミー賞のようなイベント、スポーツ選手のあれこれ、あとはなぜかわからないけれどイギリス王室の話題。スポーツというとクリスチアード・ロナウドの女性問題なんかは割と詳しく報じられていた。ギリシャ人俳優については、ほぼ訃報以外は聞いたことがないような気がする。
ギリシャの皆さん、それ、どうなの?ハリウッド女優のゴシップをいちいちギリシャ語で聞くのもどうかと思う。が、要するにギリシャ人の目はかなりの割合で「アメリカを向いている」ということなのだろう。
とはいえ、そうした芸能ニュースは必ずニュースの後半、最後の辺りに集中している。
日本の場合どうか。
たとえば嵐の解散予定の発表は、全テレビ局がトップニュースで取り上げた。
先日堀ちえみさんが舌癌を公表したときも、全テレビ局が一斉にそれを報道した。どのチャンネルを回しても「堀ちえみ」「堀ちえみ」だった。「もう堀ちえみはいいわ」と言ってテレビを消して、1時間後につけると、まだ堀ちえみだった。
たとえば、これ、どこかの知事さんとか国会議員、あるいは人間国宝のような方が舌癌になったとしても、全テレビ局が1時間も2時間も報道しますか?なんかおかしくない?
この間統計問題がなかったのか、日韓関係のトラブルがなかったのか、他の有力な話題がなかったのかというと、ないわけではなかった。
最近の出来事で特に記憶にあるのは、ベネズエラの政変について、自分はギリシャ語のニュースで聞いて今までの大統領に反対する勢力が自ら大統領を名乗ったことなどを聞いたが、NHKがニュースで報道したのはその1か月後だった。報道することがないわけではないんです。テレビ側が斟酌して報道内容を選んでいる。
日本のメディアって、なんか違和感あるんだよなあ。
「基本的に国民はアホなのだ。アホのままにしておけ。」という感じがする。
この間、もとNHK職員の立花孝志氏が、紅白の出場歌手を決めるシステムについて話をしているのを聞いた。一言で言えば、事務所ぐるみの「枕営業」なのだそうです。莫大な金と女。もちろん、NHKの側から頼みに行く歌手もいるらしいが、「なんでこの人は毎年出ているの?」という人はみなそうだと彼は言っていた。
何でこれだけ毎年紅白の司会者が嵐、嵐、嵐だったのか。それ、嵐さんが出る陰で裏で誰かがNHKのプロデューサーに抱かれに行ってたんだろうか。そして解散がトップニュースになる。芸能プロデューサーも肉弾接待の芸能人を無視するわけにいかないということなのだろうか。
いやいや、この話題は別の記事にしたほうがいいかもしれませんね。