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恋は不可逆

運転しているときには、語学とかいろいろ、覚えたいものや聞きたいものが順繰りに流れるようにUSBに設定している。ロシア語の「時をかける少女」というのがあって、その音声が入手できたのでそういうものも入っている。

「時をかける少女」は、原田知世さんの映画の続編のアニメということで2006年に作られた。

未来から来た、しかしそのことは明かしていない男の子と主人公に恋が芽生え、同時に偶然に主人公は時間旅行(タイムリープ)をすることになる。いろいろな事件を経て、男の子は主人公がタイムリープの秘密を知ってしまったことに気が付く。主人公は自分が起こした事件を清算するために時間を戻し、恋心がまだはっきりしない過去で男の子にタイムリープを知ってしまったことを告白し、二人はそれで分かれなければならないことになる。その時点では、まだ二人とも本当は恋心には気が付いていないはずなのだが、未来から戻っている主人公は自分の恋心に気が付いている。そっけなく別れを告げる男の子に主人公は泣き叫んでしまうが、男の子はそっと引き返してきて「未来で待ってる」と言い残して去る。

丁度その場面を今日、車の中で聞いていた。

本当は矛盾していて、未来から来た男の子に「待ってる」と言われても、自然の時間経過で、主人公がおばあちゃんになったころに男の子が赤ちゃんとして生まれたとして、そのときにおばあちゃんと赤ちゃんであってもどうしようもない。仮に主人公が30歳になってタイムマシンができて未来に行ったとして、男の子も高校生から30歳になったときに行かないと、ドラマが成立しない。両方同じだけずれてタイムリープするのか?

私の妄想は続いた。もうアニメの音声は終わっていて、今度はロシア語の自己紹介のテキストとかがカーステレオから鳴っている。が、相変わらずそのことを考え続けた。

女の子が30歳で男の子が18歳のところに行っても、男の子は女の子との時間差を消化できないだろう。久しぶりに会ったときに「やあ、久しぶりだな」「会いたかった」みたいなのが話として成立するのは、両方が30歳になったから、という前提なのだ。

この映画の中では、主人公とこの男の子は時間を逆戻ししたりする。しかし、自分が逆戻ししたときには、自分の中での経験や記憶は生き続けている。それが失われるんだったら、そもそもタイムリープなんか、あっても誰もわからないことになる。私は明日から戻ってきましたが、明日の記憶はありません!それ、明日に行ってないよ。

 

自分が初めて異性を意識したのは5年生か6年生ぐらいのときだった。最初自分には何が起こっているのかわからなかった。毎日毎日、その子のことを考えている。だけど、当然そのときはパンツを脱いだりすることは知らない。テレビや本の中では恋がどうとか聞くけど、でも自分に起こっていることには何も確信が持てない。

仮にあれがよかったなあ、と思っても二度とその「何も知らない自分」にはなれない。

それに、異性というのは、一旦告白してしまうと、それまでと同じ関係を持つことができなくなる。よく、「友達でいましょう」とか、あるいは「別れても、いい友達だよ」みたいなことを言う人もおいでになるけど、自分はそれは無理だ。この人好きだって言っちゃった!引き返せないよ。お互いにそういう目で見るでしょ。

 

ま、自分はそういう年齢は過ぎちゃったとは思うんだけど、やっぱりその時間その時間というのは大事にしないといけないと思う。青年時代だと、やっぱり性は罪の意識と結びついていて、あれはやっちゃいけないというようなこともあるだろうし、実際にお互いに傷つけあったりしてしまうこともある。でも、それも含めて、若いときというのは二度やってこないからね。

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