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人生の向かうところ

「一人前」の記事を書いて、それを占星術と結び付けようとしたとき、職業の問題、収入の問題、パートナーの問題、いろいろな見方がある。世代的な見かたもある。たとえば冥王星の位置による傾向というのはあると思う。しかし、それでは占星術師のひとりよがりで、結局ひとつひとつの問題をある程度ちゃんと追いかけるほかはない。

 

占星術では、人は第4ハウスからやってきて、第10ハウスの方向に向かうという考えがある。第4ハウスは家庭であったり母であったりする。第10ハウスは仕事であったり公の立場、また父を表す。また、そうでありながら、第4ハウス・第10ハウスの位置は、その人本人である第1ハウスに対してスクエア(90度)の凶角の位置にある。絶えずそれと衝突しなければならないのだ。

例えば、上昇宮が雄牛の人がいるとする。この人は基本的に実直でこつこつ現実的なことを追いかける。物質的なものに執着がある。

この人の家庭は獅子に象徴される権威ある家庭で明るく公明正大な母との明るい関係がある。しかし、 この人はそういう明るい家庭で育ってこつこつ金をためたりしながら、世間的には水瓶に象徴されるように独創的な何かを生み出したり独立したりすることを求める・・・といった具合である。

 

これは象徴であり、各人が持っている星も色々な配置があるから、全部が全部一概に言えるわけではもちろんないが、大まかな傾向としてこういう見方は確かに存在する。その人が、建前として、金を大事にするのか、世間体を大事にするのか、細かな気配りを大事にしたいのか、好奇心や知識を重要視するのか、人によって違う。

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