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ヘイトスピーチ対策の異常

最近になって「ヘイトスピーチ対策」というのが、急に話題になったかと思うと、良くわからないうちに立法化されてしまった。

去年、ある場所で市役所の職員がヘイトスピーチは良くないという旨のパンフレットを配っていた。そしてそこには、「在日特権を許さない市民の会」が名指しされていた。

 

その後、何かの機会にヘイトスピーチに反対する署名を求められたが自分は拒否した。ヘイトスピーチ、外国人に対する憎悪表現の禁止というのは名前だけで、本当は在日問題なのだ。こんな法律を作っても問題を先送りするだけだろう。

朝鮮人を差別的な眼で見るのは良くないだろう。人権はOK。その発端も日本が敗戦して朝鮮の領土を放棄し、朝鮮人の皆さんが日本国籍を失うという、あまり喜ばしいものではない。しかし、そうは言っても、朝鮮人の皆さんも、いつまでもキムジョンウンの肖像の飾られた学校に行って、せっせと核弾頭の資金を本国に送金するみたいなことを続けられないでしょうよ。言って悪いけど、どこかで破たんするし、そんなことを続けていれば日本の社会と衝突が起こらない方がおかしい。それに盧泰愚さんも「あいつらは徴兵にも参加せず、韓国人の義務を放棄した人」と言ってたじゃないか。在日という問題は確かに存在する。どこかで在日の問題自体は解決しないと仕方がない。帰化して韓国系日本人としてハングルが学べるようにするとか、解決に向けて努力することが先だ。

 

ところが、そうは思ったものの、さっさと法律は成立してしまった。

自分が奇妙だと思うのは、その在日の人々に加担しているのが、主に市役所や県庁の人だということだ。

また、法律上はヘイトスピーチを禁止する法案なのだろうけど、現実的には「在日特権を許さない市民の会」という特定の団体の活動の抑制なのである。これは変だ。我々は戦前に共産党が「赤」として、その活動が規制されたことを覚えている。在特会さんに「活動や主張は禁止できないが、侮蔑的な表現はやめてくれ」ということもできるだろう?いったいどうなっているんだ?

 

今日ニュースが出ていた。なんでも川崎で十数人がデモを実施しようとしたが、数百人の人々に取り囲まれて中止された、というのです。この十数人が多分在特会の人で、数百人の人が在日朝鮮人、簡単に言うと外国人の皆さんということになるだろう。それで、その状況を見てみようと思ってYoutubeを見てみた。

 

すると、デモに反対していると思しき人々が掲載している動画で、見るに堪えないような映像が出てきた。

確かに、このデモには「賤人」といった侮蔑的なプラカードも見られた。数百人の人々がこの十数人に繰り返し「帰れ」などとシュプレヒコールを上げていた。そこまではまあわかる部分もある。しかし、この反対している人々も、「旗たためや、このクソ野郎!」とか「川崎から、日本から追い出そう」とか「人間として最低の存在」とか、言いたい放題で、中には若い女性を取り囲んでそのかばんに男どもが手を突っ込んだりしている。

これは、喧嘩だ。別に在特会に加担しようとか朝鮮人に加担しようとかそういうことはひとまず脇に置いたとしても、本当は違ったことが起こっている。おとなしい被害者が暴力的な加害者を抑圧するために法律を作ったわけでもなんでもない。このヘイトスピーチを禁止すると言っている人々も、暴力的で罵詈雑言を浴びせかけ、相手に危害を加える人々なのだ。

そしてまた、簡単に自分が口をはさめるようなものごとでもないとも思った。とてもややこしい問題だ。

 

これは良くない。双方にとって、とてもよくないと思う。今のままでは、殺人や傷害事件のような、もっと陰湿な事件が起きてしまうだろう。

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