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天国は甘い

他のキリスト教諸派がどういうことをしているのか、自分は良く知らないのだが、正教会では日本で言う法事、死者を悼む祈祷をする際に、私が知っている限りでは、麦を焚いたものに真っ白に粉砂糖をかけたものを用意する。これは「天国は甘い」からなのだそうだ。

 

多分ここには現実的な配慮もあるのだと思う。斎・断食をすると、肉・卵・チーズ・バターなどを食べ物の中に入れるということが難しくなる。と、どうしても貧弱になってしまう。砂糖けのあるような、甘い感じのものを食べたくなるのだ。

 

ニコライ大主教が日本に教会をお伝えになった時、日本では麦は一般的にではないから、米に砂糖を入れて炊いたものにしようということになった。そして、その上に干しブドウを十字型に並べたものが供されていた。糖飯と呼ばれている。そのうち、徐々に「干しブドウでなくても、あんこでもいいやん!」ということになって、今ではなにがしか牡丹餅チックなものが提供されることもあると理解している。

 

そういえば、日本のお盆では迎え団子と送り団子が用意される。死者に対する弔いでは、甘いものを用意するというのは共通のしきたりなのだろうか。

 

ただ、この辺で法事があると、酒や生臭のない法事というのはない。道元禅師は仏の席に酒を持ち込むことも一切禁止され、私のうちが檀家になっている寺にも、寺に上る階段に酒を持ち込んではダメだみたいなことが昔の言葉で石に彫られている。にもかかわらず、法事になるとどうしても酒を酌み交わして普段食わない魚などを山ほど食べるということになっている。自分は普段から酒は嫌いなので、仏教の集まりに出るのはどうも苦手だ。

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