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空亡・天命殺・天中殺

コメントに空亡について書かれていて、一応説明してみます。

高島暦などをご覧になると分かるように、年・月・日・時間にもですが、それぞれ十干十二支が割り当てられています。

今年は10月9日は甲子(きのえ・ね)の日のようなので、その後順番に十干十二支を割り当ててみます。

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そうすると、十干は10月9日から18日の10日で一巡するわけですが、十二支のほうは二つ多いので、戌(いぬ)亥(い)はこの10日間に入りません。次の10日は申酉が入らず、次の10日は午未が入りません。このはみ出た2つの十二支が空亡になります。

世間的に言われている空亡、大殺界、天中殺は、生まれ日で計算したこの空亡がめぐってくる年ということになります。今年の10月9日から18日に生まれた人は、3年後の戌の年、4年後の亥の年に空亡を迎えます。

 

もしこれが本当なら、あなたが誕生日会をやって、クラスの仲良しこよしで同じ月生まれの人で誕生日の並んでる人は、一斉にある二年間不幸になる、ということを意味しています。

 

いえいえ、本当は不幸になるとかそういう単純なことではなく、四柱推命なら四柱推命でそれなりの詳しく複雑な見方がある、のだと自分は理解しています。が、世間的な受け取りは大体そういうことです。

しかし、ちょっと立ち止まって考えてみてください。これ、信じられますか?

 

みなさん、自分が秘密を教えてあげましょう。
占いをするときの、ある意味決定的な秘密です。

 

それは、「この10日間に生まれた人は、12年のうち2年間はどうしようもなく不幸になる」というような、考え方を排除することなのです。

わかるでしょ?

「1970年のふたご座生まれの人は、2030年8月に一斉に事故にあいます」みたいなことが占いの本に書いてあったとして、あなたは信じますか?
自分はバカげたことだと思う。
同じ日、同じ月、同じ年に生まれた人が、同じ運命や同じ性格を持つということは、まったくないわけじゃない。確かにそれがあるから占星術です。
アイスランドの沼に生息する蚊はある日一斉に羽化して、黒い煙のようになって、同じ日に何匹も死ぬ。同じ日に生まれて同じ日に死ぬ宇宙法則がないわけではない。が、人間はもう少し高度です。
6月10日の12時に生まれた人と、6月11日の3時に生まれた人の運命は違う。片方は総理大臣になり片方は乞食になる。片方は20歳で結婚し、片方は40歳で独身のままだ。
その運命の違いを決定的に作り出す指標は何か、と考えてそれに注目してごらんなさい。その10日間の人が同じ運命を背負っている、的な考え方に私は同意できません。占いをやって当てるか当てないかというのは、そこだと自分は思います。四柱推命をやってる人は空亡は認めているでしょうが、その秘密には気が付いていると思いますね。そうでなければそれほどぴったり当てることはできないでしょう。

空亡・天命殺・天中殺」への2件のフィードバック

  1. りんね

    管理人さんのこの項目は12星座生まれと同じで
    大殺界の時に新しいことを初めてはいけないとか結婚してはいけないとかの説明になってないような
    考えすぎでしょうか
    例えば小泉純一郎氏1942年1月8日生まれ
    同日生まれには角川春樹氏、落合信彦氏、スティーブン・ホーキング氏が著名な方でいるようです
    他の一般的な1942年1月8日生まれの統計が不可能なのでわかりませんが
    もしかしたらこの日生まれは元々強運なのかもと一瞬思います。
    その証明になるかわからないけど、年柱・月柱・日柱「辛」で揃っているため
    三貴の命と呼ばれ尊い人生を送るとされているようです。
    でも、同日生まれの著名な女性、女優・真屋順子さん
    2000年に脳出血で倒れてしまった。でも亡くなったわけではありません。
    旦那さんの懸命な介護で舞台復帰までしている。でも2010年に旦那さんが亡くなってしまって
    2011年にまた4時間に及ぶ大手術をしている。強運っていえば強運、悲運っていえば悲運
    でも、脳出血になった原因やいつ頃から兆候あったとはは真屋さんが公に出ることが
    できなくなった以上六星占術程度では説明つかない
    ここで西洋占星術とかインド占星術の出番なんじゃないでしょうかとも思います
    言葉にできない無意識の人生部分を振り返るみたいな

    返信
    1. simpledirect 投稿作成者

      りんねさん、

      自分は、あまり天中殺だからどうこうということを考えなくていいと思っているのです。
      1970年頃、だいたい200万人の人が生まれています。ということは20歳ごろの2年間に天中殺を迎える人が33万人ほどいるということになるでしょう。
      その33万人のうち、誰も20歳、21歳で結婚しない、あるいは20歳や21歳で結婚した人は離婚している、みたいなことが信じられるか、ということなのです。
      私の中学校は1学年で160人ほどはいたでしょうか。ということは、近くの生年月日10日以内で同じ天中殺を持つ人は4~5人います。その人たちは、みな同じ時期に同じような危機を迎えたか?

      逆に自分はASCから計算する年運は無視することができないと知っています。それは同じ場所だと仮定しても4分程度の違いで1年変わります。
      東洋の占術が間違っていると言うつもりはありません。
      彼らもそれをわかっているはず、というのはそういうことなのです。
      いずれにしても、まず一つのやり方に習熟して、ほかのことはわからなくても、これだけは多分うまくいく、というところまで持って行かなければならないと私は思います。

      返信

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