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市場を作ろう(と言ってみる)

昨日、NHKの「ガッテン」で、レジスタントスターチなるものの紹介をしていた。要するに食物繊維の代わりをするでんぷん成分ということらしい。

後で考えると、「食物繊維の摂取量が足りない」と言っていたのが、どうも引っかかった。なんの基準で減ったとわかるのか?血圧みたいに、平均をとると、はるかに厚労省が設定している基準より下だったというようなごまかしが行われていないかと思ったのです。

 

ところが、世の中に出ている統計では、高度成長期前と比べると、圧倒的に食物繊維の摂取量は減っている。そうですね、バブルぐらいからガクンと野菜の摂取が減っているというのは事実のようだ。

諸外国と比べると?あまりよくない。以前はアメリカよりずっと野菜の摂取量が多かったらしいが、健康志向のアメリカで野菜の摂取量が増えている一方、日本の野菜の摂取量は減り続けている。

なるほど便秘の女性たちが嘆くわけだ。

私の今いるところは、一応農家だ。私自身はお米以外は大して何もしていないが、母や叔父・叔母などがあれこれ植えているし、ご近所とのやり取りもある。これでもかというほど野菜は食べられるが、都会ではコンビニや駅のキオスクで野菜ジュースか青汁を買って何とかしているというのは納得できる。

 

出回っている統計では世界で最も野菜をとっているのは中国で、次はギリシャだった。ギリシャ?

中国というのは巨大な国で、上海と北京と成都では多分全く食べているものが違うと思うし、同じ上海近辺でも都心と郊外では全く違う可能性がある。それなりに都会でもたくさん野菜を食べているのかもしれないが、どこまで統計を信じていいかわからない。その点ギリシャというのは限られた土地だから、そんなに誤差が出るとも思えない。

そうか、圧倒的にギリシャに負けているんだ・・・

 

大家さんのおうちでの会話を思い出す。日本人である奥さんは、ホウレンソウを買ってもギリシャ人にはきれいにおひたしにするという感覚はないと嘆いていた。色が全く変わるまで大量のホウレンソウをゆでて、レモンとオリーブオイル、ひょっとするとチーズをかけて食べる。その大量のホウレンソウは、恐らく市場で買ってくるのだ。

ネオ・ファリロの球戯場のところから、地下鉄を石の高架で渡ったところに、大きな聖ディミトリオスの教会があった。そこには教会に参祷するためにしょっちゅう出向いていたのだが、そこは、自分の記憶が正しければ、毎週木曜日に建物の横に市場が立つ。農家の皆さんが屋根付きの荷車というかリヤカーみたいなものを引っ張ってきてその広場にずらっと並べて、肉だとか野菜だとか果物だとかが売られるわけだ。そこではキロ単位で肉や野菜を買う。日本のようにきれいに包装された3把ほど入ったホウレンソウや小松菜を買うわけではない。日本の買い物袋いっぱいに肉なら肉、ホウレンソウならホウレンソウを買って帰ることができるわけだ。

ギリシャにあって日本にないものは、教会と市場だね。

 

教会があって、そこで特定の曜日に市が立つというシステムは、いいと思う。単に商業ベースというだけではなく、地域が健全になるでしょ。会話も生まれるし、高齢者もすることがある。このシステムがあるおかげで、都市部の人が大量の野菜を消費することができるのだと思う。
農家も虫食いの野菜をいい値段で販売することだってできるだろう。虫が食ってるということは農薬がそんなに使われてないということなんだし、湯に通して食べればいい。しかし、そういう野菜も箱詰めでちゃんとした青果市場に出すわけにはいかないのです。自分は箱に入るには大きく育ちすぎたからダメだということで、近隣の人から青々とした野菜をもらったことがある。そんなものが存在するんですよ。

もっとも、いま、都会でも野菜コーナーを併設するコンビニなんかもある。高速道路のサービスエリアや道の駅で野菜を販売するというのもよくある。世の中の流れはそういう方向には向かっているのかもしれない。

市場を作ろう(と言ってみる)」への2件のフィードバック

  1. あめ

    これからの時代は絶対農業、と周囲に語り続けて20年くらいたちますが、言ってる本人がまったく畑仕事を覚えない・・。

    それはさておき。
    野菜摂取量、気になりますよね。うちは職場が郊外で、パートに来ていた方が農家、というケースが多く、会社の通用口に野菜とお金を入れる缶を朝おいていって、9時頃回収に来てくれたりします。なので比較的手に入りやすいです。
    市内中心部に近い自宅でも、農家の方が軽トラで野菜を売りに来るし、近所に年中開いている市場もあり、近郊の農家の方達が野菜を売りに来ています。
    結構レアケースなのかしら。

    もっとも我が家は母が自分の実家の畑で数十年野菜を作り続けていて、農家ではないので売ったりしないため、年間を通して野菜を買うことはほぼないです。
    恵まれているなあ・・。
    ですがそんな母も70代になりました。祖母が70才の時に脳梗塞を起こし、以来20年間畑を耕すのと祖母の面倒をみるのに自転車で20分の距離を毎日通い続け、祖母が亡くなってからも12年間畑仕事に通ってますが、そろそろ私も覚えておかないといけない気がします。といっても仕事してるのでそうそう通えないですが。

    農家の後継者不足が問題となってますが、会社組織にしてやれないのかしら。
    儲からないのかな。

    ホウレンソウにレモンとチーズ、がとってもおいしそう。真似してみます!
    コメントしたかったのは、これでした(笑)

    返信
    1. simpledirect 投稿作成者

      あめさん、こんにちわ。

      野菜が食べられる家は、幸運だと思います。私自身も母がいなくなった後、自分で畑が続けられるか自信がありません。

      前にも書いたかもしれませんが、シュウ酸とビタミンが多いホウレンソウにレモン、乳製品、オリーブ油の取り合わせは理に適っていると思います。工夫なさってみてください。

      返信

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