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1000年生きる

「モアナと伝説の海」に出てくるマウイという人物だが、実際にはポリネシア各地で言い伝えられている神人で、太陽を引っ張ったり島を海の上に引き上げたりといろいろなことをしていることになっていて、映画の中でもそれは受け継がれているものの、人物としては割と軽く描かれている。

ただ、それでもよく考えるとこの人は人間の何世代にもわたって生きてることになる。

 

神人ということでは、神学上の意味から言えば少し不適切かもしれないが、キリストが人々の心に浮かぶことだろう。

しかし、彼はわずか30年少しの間に自分のこの世での仕事をして去ってしまった。

 

今、1000年も生きているということで割とよく知られているのはマハヴァター・ババジだろう。「あるヨギの自叙伝」を書いたヨガナンダ師のお師匠さんのお師匠さんのお師匠さんとして紹介されて、世に知られるようになった。彼は1800年にわたって自分の肉体、この世での生を維持していることになっている。その後もババジにあった人がいて、今ではYoutubeで動画が公開されていたりする。ある時には20歳すぎの若者のような風貌をしていたかと思うと、あるときには40ほどの丸っこい顔立ちの一見陽気なおっさんのようにみえることもある。

 

キリスト教の世界で自分の知っている長寿の聖人ということになると、聖ハラランボスだろうと思う。
自分はたまたま彼の不朽体をメテオラで拝んだ。その時に名前だけ聞いて、後で調べてみると殉教者で、西暦89年生まれ、203年没となっている・・・つまり、113歳生きてまだ、「俺はキリストを信じて命を捨てる」といって殉教したわけだ。キリストがおいでになってすぐのころ近くにいた人は、想像もつかないような見事な達成があったのかもしれない。
とはいえ、聖書には600歳とか800歳とか、ざらにそういう方々がおいでになる。

 

自分が子供のころはコーカサスかどこかに世界で最長の長寿の人がいて、確か150歳ぐらいだったと思うのだが、いつのまにかそのことは言われなくなった。

 

色々なことを考えちゃうんですよね。

後期高齢者保険とか払い続けるんだろうかとか、ずっと国は年金を払ってくれるんだろうかとか。

仮にある人が「自分は1850年生まれです」とか言ったとして、当時の政府が出生証明を発行していて所持していたとしても、誰かそれが正しいといってくれるのかどうか。当時出生証明を発行している人はどう考えても1820年ぐらいの生まれの人であるわけだ。仮に紙質とかインクの成分とかを検査したとして「限りなく当時のものに近いと推定できる」という研究結果が出たとしても、本当かどうかは誰も信じないだろう。

 

自分は、時代的に重なっていないわけではないけど、石原裕次郎も美空ひばりもあんまり見ていない。だが、熱狂的に見ている人は見ていたわけだ。一方で松田聖子ぐらいの人は若い時にずっとテレビに出ていたということになるだろう。

ところがある瞬間に「今の若い人にとって松田聖子は自分たちにとっての美空ひばりみたいな世代の人だ」と思って、何かびっくりした。懐メロといえば淡谷のり子だの渡辺はま子だのといった歌手がいて「婆さんだなあ」と思ってみていたが、いつの間にか自分たちの世代の若いアイドルがそういう歌手になってしまっている。

 

仮に200年ぐらい生きたとして、「あの時雷電はすごかったよね。双葉山?それ最近の人だろ」みたいな感じになるわけだ。するとその一つ一つの瞬間、あんとき雷電の相撲を見てすごかった、などというのはどれぐらいの比重になるのだろうか。

「お前の8歳の誕生日にすき焼きをしたな」ということが、ずっと記憶として有効なものなのだろうか?

 

だからもし数千年も生きる人ということになると、その人の心の持ちようというものは全く違うことになるのだろうと思う。

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