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これまで経験したことないような

大雨にあった人は災難で、今後もお気をつけていただきたいと思うのですが、それはそれとして・・・

 

ニュースなんかで「これまでに経験したことがないような大雨」などという表現をよく聞きます。

とても不自然な表現です。

今回にしても、「何ミリぐらいの雨が降りますから、昨年千曲川流域で起こったような災害が起こる可能性があります。」と言ってはいけないのか。経験済みだけど、大変さは伝わるでしょ。

今回の災害も、昨年の千曲川も、ハザードマップで浸水域とされたところは悉くその通りに水が溜まりました。5mのところはきっちり5m洪水になりました。
つまり、ちゃんと一部の人が予測した災害が起こったわけですよ。

うちの近辺では昭和39年の水害が酷かったというのは伝え聞いています。斐伊川とその支流は日本を代表する天井川ですから、ひとたび水があふれれば流域は水没します。その当時は斐伊川の支流の赤川が氾濫し加茂の町が水没した。うちの裏山ががけ崩れして台所近辺が押しつぶされ、私の父親と祖母はそこにいたのだけれど、その時だけたまたま外を身に出て命拾いしたと聞いています。

私が生まれてからまだそういう水害が来ていません。来るかもしれない。来れば雲南市役所は使えなくなります。ハザードマップで浸水域にあるからです。

そこで「経験したことがないような」と言われるのは、誰がどう経験していないのか。今までだってあったでしょ?信濃や広島の人が熊本に来て、「ああ、私たちと同じですね」と仰るんじゃないですか?それをはるかに超える大洪水が起こるのですか?

 

また語彙としても、なにかまどろっこしい。
「今まで経験したことのないような大雨」というのは簡単な熟語があります。「未曾有(みぞう)の豪雨」と言ってしまえばおしまいです。この「未曾有」というのは、麻生太郎ちゃんが総理大臣の時に「ミゾーユ」と言っちゃった単語です。
ひょっとして、官邸が気象庁に「未曾有は副首相が読めないから使うな」とでも言ったのでしょうか。

 

逆にピンとこない表現として「万全を期す」というのがあります。災害が起こると首相が必ず「万全を期してまいります」と仰います・・・何をすることなんだろう。各省庁も県知事さんも大体「万全を期す」と仰います。

表現自体も日常的に使う言葉じゃないし、何かピンときません。

多分、手抜かりなくやりますよ、という意味なんだろうと思います。でも、災害対策が手抜かりなく行われているのであれば、なぜ毎年毎年「記録的な」「今までに経験したことないような」大雨で、人命の被害が出るのでしょう?去年までも大変な被害が出てるじゃないですか。昨年の反省で全国の堤防を5mも高くしたけど、今年は10mの洪水が襲ったというのならわかります。そうじゃないんでしょ?

なんか、テレビに映るときは「万全を期します」と言ってさえおけばその場しのぎができるみたいで、いやです。もう少し具体的なことを言ってほしいような気がします。我々の想定が甘かった。対策をしている最中だったが間に合わなかった。自衛隊と毛布は用意します。何か言えることがありそうな気がします。どうやろ。自分も政治家になったらそういってお茶を濁すのかな。

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