母が軽トラックのカギがないという。軽トラックは私は普段あまり乗らず、母が畑に行くのによく乗るのだが、先日はお米を運んだりするためにわたしが何回か乗った。母は「私は乗っていないから、あんたがどこかにやった」みたいな言い方をする。そしてスペアキーでさっさと出かけてしまった。

母の言い方に少し腹が立ったが、これもホロスコープを立てて見ようと思った。

2019/10/05 15:05 島根県雲南市

紛失物は、大抵は依頼者の所有物という意味で、第2ハウスの支配星で表される。それは海王星で第1ハウス魚にある。

これは、多くの場合依頼者のなじみがある場所で、依頼者自身がそこに置いた可能性が高い。だから、怒る必要はないのだ。私がどこかに置いたはずだ。私の部屋か、机の周りか、玄関か。

いや、ちょっと待てよ。この場合母がカギがないと言い、私がホロスコープを立てた。第1ハウスは母ではないか？占断時点では両方の可能性を考えた。しかし、いずれにしろ私か母がどこかにおいたわけで、どちらかが「自分がこんなところに置いていた。ごめんよ。」という結論になるのは分かっている。怒ることはないのだ。

ディスポジター、つまり該当の星が位置する星座の支配星、そのまたその星の位置する星座の支配星・・・という形で行きつく終着点のことだけれども、今回の場合は海王星が魚にあるから、ディスポジターも海王星になる。

魚であるということは、水に関係したところ、池などが想像される。あるいは台所だろうか。台所は蟹ではないか。今ひとつピンとこない。色味から言っても、多分青いところかもしれないが、青いところを探しても出てこなかった。

パートオブフォーチュンは牡牛にある。これは何か貴重な品物を入れる場所を示しているように思える。

海王星は逆行しており、月がセクスタイルになる。じたばたしなくてもまもなく見つかる。

2日ほど経って、母が「ごめん」と言ってきた。カギは籐のようなもので作られた、母の小物入れから見つかった。そこには免許証などを入れているのである。これは水色でもなければ、濡れたものでもなかった。魚の要素はあまりなかった。しいて言えば「見えない場所」ということだけだった。

後で考えてみると、このホロスコープの第一ハウスは水がめで支配星の天王星は第3ハウスにある。依頼した本人は車(第3ハウス)で出かけているから、この場合は第1ハウスの支配星は母のことだったのだ。