夫婦生活で許せないこと、配偶者に不満に思うこと、といった様々な調査が雑誌などでされているようで、ネットなんかを見ていても目に飛び込んでくる。
いろいろあるのだが、こんな項目が並んでいる。
会話がない
整理整頓ができない
服を脱ぎっぱなしにする
入浴しない・不潔だ
自分の趣味に没頭する
家事を手伝わない
実は調査によって、この項目が一見ずいぶん違う。おそらく質問者が考えられる項目を最初から列挙しておいて質問者に選ばせるため、そのものドンピシャリでなくても、回答者は近いものを選ばざるを得ないのだろう。しかし、大体このような感じだ。
だが、もしそうでなかったらどうなのか。ある旦那がいて、とても気を使ってくれて、家事をしてくれて料理の腕も確か、掃除かなんかまめにしてくれたりして、会話も楽しい。ギャンブルをするわけでもなく、浮気もない。
思うのだが、こういう旦那ならうまく行くということは言えないと思う。
当然のことながら、こういう旦那であれば、女性に求められるものも高くなる。旦那がものすごくうまい味噌汁が作れるのに、奥さんがそこそこの味噌汁を作ったものを黙って旦那が食べて楽しそうにしている・・・それって不気味なことじゃないですか?別にだしが取れる旦那が珍しいとは思わない。全く料理ができない人もいる。そういう人はそういう人でいいと思う。だが、アルバイトなんかで飲食関係を経験した男の人もたくさんいるし、いまどき一人暮らしである程度の料理ができる男性もたくさんおいでだろう。
浮気がない、ギャンブルがないということにしても、肯定的な側面だけとは限らない。立派な能力もあって、ギャンブルや女につぎ込まない、没頭する趣味があったり、仕事に没頭して会話がなかったり洗濯物がほったらかしになっていないとしたらどうなのか。そこには何か原因があるのではないか。たとえば奥さんに甘えられないからではないか。自分が趣味に没頭したりしたら、家族の状況が苦しいとわかっていて、我慢しているのではないか。あるいは、今とりあえず結婚後おとなしくしているが、いざ没頭し始めたら、状況が変わってしまうのではないか。
大きな欠点があるほうが、いいのではないか、とも思う。それがあって、どうしても一点だけは相手に頭が上がらない、みたいな。
昔、ある経営者の旦那さんを持つ奥さんが、旦那さんからどうしてもタバコだけは吸わせてくれと言われたと仰ったのを聞いた。それで肺がんになるかもしれんし、早く死ぬかもしれないが、ほかの条件は飲むから、どうしてもこれだけは勘弁してくれ、というわけだ。だがそのほかの点で、この人は工場を運営している社長さんであり地域でも立派な人だ。そういう感じのほうがいいのではないかと思う。