ぴちぴちピッチも後半では敵方の皆さんも自分の歌を持っていて、その歌を武器に人魚たちと戦う。そうした相手の中で、一番めちゃくちゃをする相手にこのアララちゃんがいる。比較的暴力的にシーンの少ないぴちぴちピッチでは珍しく、タンカーで火災を起こしたり、人々を集めた体育館ごと破壊して人々を下敷きにしようとしたりする。
にもかかわらず、見た目はティンカーベルそのもので、歌はメロディも踊りも歌詞もまるでアイドル歌手そのものだ。これが敵だ、というのはある意味健全だよねえ。こんなのが出てくるぐらい怖いことはないよ。
このギリシャ語版は、星羅役を歌っているステファニア・フーギアさんが歌っていて、さすがのクオリティだ。自分は思うのだけれど、うまい歌手というのは、歌の山・サビの部分以外の、普通にしゃべっているようなところでも、音がちゃんと響いて音がぶれることがない。ステファニアさんも当たり前みたいに歌ってるけど、これはなかなか難しいですよ。
もっともこの動画はいくつかのシーンがつなぎ合わせてあるらしく、少しリズムがぶれるところがある。
アララというのは松浦亜弥さん(あやや)をモデルに作られたらしい。
自分は松浦さんってそんなに知らなかったのだけれど、前に紅白歌合戦を見たとき、なんだか和田アキ子が音頭を取って二人の歌手が激しく踊りながら歌って最後ぴたっと止まってポーズを決める場面があって、その最後に息も上がらず音程も外さず、ぴたっと決めたところを見てびっくりした。うわー、この人はすごいアイドルなんだ!
るちあさんたちの当初のアイドルソングと比べると、アニメのクオリティもずいぶん高いように思う。バトンを持って踊る様子も、ほぼ音楽に一致していて違和感がない。たぶん書いているうちにアニメーターさんもノウハウが積み重なってなれてきたのではないだろうか?