JR西日本が「トワイライトエクスプレス瑞風」という列車を中国地方で運行させています。
JRとしては、地域の自治体に働きかけて、いろいろプロモーションをかけているらしい。
今日も、有線放送が朝の放送で、瑞風のお客さんがバスで雲南市内を回るから、雲南市の印象をよくするために、手を振ったり小旗を振ったりしてくれ、というのです。
おいおい、天皇陛下か。トランプか。
確かに先日、稲刈りをしている最中に瑞風のお客さんを乗せたバスが来ました。
こちらが手を振る理由があるのか。単に金を払って観光している人でしょ。いや、そういうことなら、例えば大社さんか松江城に観光に来るバスにもみんな「ようこそ」と言って手を振るならわかる。
トワイライトエクスプレス瑞風がそういうお客と違うところは、列車の料金がものすごく高いところ。その金を出せば多分パリに行ける。
お客さんも富裕層だろうし、そもそもJRの儲けなのです。
いいんですよ。JRのビジネス。いい目の付け所じゃないですか。格差社会で富裕層に高い列車を売りつけましょう。ね?
だけど、自分のところで勝手にやったら?
稲刈りのおっさんにボランティアで手を振ってください!
そんな階級社会みたいなのがJRさんのお気に入りということ?
悪趣味だねえ。何様のつもり?
この辺にはなかなかしゃれたレストランなどというのは少ないわけですが、ブドウを生産している地域があって、そこに食の杜といって一定のテーマを持ったレストランがあります。
ところが、瑞風が来るようになってから、瑞風のお客さんに会わせて、レストランは値段を上げ、それで内容を立派にしたかというとどうも下げたらしい。農家の人間というのは、家で取れるものは腐らないうちに食べる、ということで、たいてい都会の人に比べればみんなよく食べる。そんなに出しても残るだろうし、この辺の物価と違うから高い金を出しても多分それほど抵抗はない。だけど、それを知った友人は「もういかない」と言っていました。
だから自分はこれはいい印象は持ちません。