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・・・といったようなこともあるかと・・・

母は台所にいるとき、朝食の時とかラジオをかけている。今日はどこかの大学の先生が地域の交通問題について話をしていた。

 

ところが、話を聞いているうちについ笑いだしてしまった。その、なんというのか、持って回った言い方がやたら長いのです。うまく再現できないのですけど、

「・・・の問題といったようなこともあるかと思います」

みたいな、とにかく断定を避けて後に続く言葉が長いんですよ。

 

一番端的な言い方は「問題があります」ということになると思う。There is a problem. 問題がありますよ!

今日の大学の先生は極端な例だったけど、でも日本人の多くがそういう言い方をする。前にも取り上げた「事故の可能性もあります」もそう。可能性はそれだけあれば「かもしれない」ということなので、「も」というのは自分の感覚ではおかしい。もし「も」を使うなら、別の事象を取り上げなければならない。

「彼女と連絡が取れないが、駆け落ちしたか、あるいは事故の可能性もあります!」

 

昔学校の教科書に載っていた、確か幸田文さんの文章だったと思うけど、花瓶か何かを割ってしまって、父親に「花瓶がおちました」と言ったら、父親は怒って「お前が見ていたら勝手に花瓶が下に落ちたのか!花瓶を落としましただろう!」と言った、というような話だった。つまり、起こったことに対して責任の所在を明らかにせよ、ということですよね。

 

今の言い回しのほとんどが、自分がそれに責任をもって他人から責められる、攻撃されるということに対して、恐怖とか防御の姿勢で語っていると思うのです。

「交通について、こういう問題があります。」
「誰がそんな問題があると言っているのですか?」
「私の研究です。責任をもって申し上げられます。」

ということが怖いわけだ。

そこで「こういう問題というようなこともあるかと思います」つまり、ほかの人も当然わかっているなり予測できることで、そういう可能性もあるし、仮にその問題が起こらなかったとしても研究者として私の責任はありません、問い詰められたら逃げますよ、ということですね。

 

これは、外国語に訳したりするときも、すごく困ると思うんです。There may be, perhaps, a problem, that many people will say…みたいな、「ほんで、お前は何が言いたいねん!」ということになってしまいそう。

 

もっとも占星術師がいうことじゃないかもな。占断するときに、「射手座・・・医者か高速道路かスポーツか外国か法律のどれか!」みたいな商売だからね。

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