ぴちぴちピッチを聞いていると、時々「海の貝」という単語が出てくる。つまり
θαλασσινά κοχύλια (サラシナ・コヒーリア)
κοχύλια της θάλασσας(コヒーリア・ティス・サラサス)
サラシナは形容詞形で、サラサスは海という名詞の属格(英語でいうとofなんとか)なので、表現は違えど意味は同じです。
上のリンクはぴちぴちピッチの第6話で、昔人魚が恋い慕うお武家さんみたいな人を助けた云々という伝説の洞くつがあって、ニコラさんがそれをるちあたちに話して聞かせているのだけれど、るちあさんたちは興味津々で「それでその結末は?人魚は泡になっちゃったの?」と聞くと、ニコラは「さあ?」とはぐらかしてしまう。そのあとのセリフで
Μα τα θαλασσινά κοχύλια, έπρεπε να το ήξερες. マ・タ・サラシナ・コヒーリア、エプレペ・ナ・ト・イークセレス(でも、海の貝、知ってるはずでしょ)
とるちあさんは言っている。
日本語では
「さあ?って、そこが肝心なのに・・・」となっている。
ぴちぴちピッチピュア 24話では、敵の罠に誘い込まれてカラオケで相手につかまっているところに、お目付け役のヒッポがるちあたちが遊びほうけていると思って怒鳴り込んでくる。そこで
Μα τα κοχύλια της θάλασσας, τι κάνετε εκεί; マ・タ・コヒーリア・ティス・サラサス、ティ・カーネテ・エシス (しかし、海の貝、そこで何やってるんですか)
という。日本語では
「(ニコラさんのお手伝いもしないで、なにカラオケなんか・・・) してませんねぇ」
これだけじゃないんです。あちこちでこの表現は使われています。
これ、何かの成句なんだろうと思うのだけれど、だからと思ってWebで検索してみても、それらしい成句や熟語がヒットしない。
で、結局あきらめました。調べても答えはこれは出てこないです。
これは「一体全体」とか「そんなこと言っても」みたいなつなぎの意味で使われる言葉なのだろう。語呂のいい表現なんだろうと思う。
なかなか今ギリシャ人で気軽に話せる相手が近くにいないけど、そのうち聞いてみよう。