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祭りの意味

いま、阿波踊りが揺れている。昨年すでに一度全国ニュースになった。市、徳島新聞社、観光協会が運営しているのだが、徳島新聞の息のかかったテレビ出身の市長が新聞社と結託して利益を新聞社側に渡し、市の観光協会は赤字を押し付けられて2億もの赤字を出している。

さらに、今年は市長が総踊りの中止を発表し、それに納得できない踊り手が総踊りを強行するという事件が起きた。

 

そもそも阿波踊りとはなんだ?と言うことになったときに、簡単にいうと、巨大な盆踊りである。

では盆踊りとは何か。

お坊さんに聞くと、釈迦牟尼仏のお弟子さんで神通第一の木蓮尊者のお母さんが餓鬼界で飲んだり食べたりができなくて苦しんでいて、それは施しをしなかったからだ云々と言うことで、木蓮さんは修行者を集めて供養をした。施餓鬼というんですか。その結果餓鬼界の母親は食えるようになり、喜んだ木蓮さんが躍ったのが起源だとか何とかそういう話を聞くわけだ。
でも日本の盆踊りで、「いやあ、木蓮尊者ですよ。施餓鬼ですよ。」なんて言ってるところを聞いたことがない。もしそうなら、盆踊りで貧しい人への施しとかそういうことがセットで行われないとおかしい。

実体は、以前は比較的厳しく制限されていた男女の接触の場だったということ。その時だけは草むらか河川敷かどこかで、イケナイことがあってもわからない。それが仲睦まじくロミオとジュリエットというだけではなく、お縄になるようなことも含めて、というわけだ。

私の子供のころは、時代劇で男が女のほっぺたを引っぱたいて奥へ連れ込んで手籠めにし、結局それで女も男に惚れてしまった、などというのが公然とNHKで放映されていた。いまはあかんのやろうなあ・・・それはさておいて。

 

私たちの地域でも8月6日に1か月遅れの七夕があった。子どもが神輿・山車を引くもので、島根県内ではニュースになったりする比較的有名なものだ。
自分は商工会にいるから、ちょっとお手伝いをする。
もともとは尼子と毛利だかの戦が終わって、平和を願うものだったとか何とかということなのだけれど、しかし行列をしている間特に「平和でございます」というようなことを教わるかと言うと、そういうことはない。にぎやかではあるのだけれど「だから何なのか」がさっぱりわからないから、記事にしようにもしようがない。きらびやかな写真をFacebookに載せて、「いいね」が来たとしても、どう「いい」のかわからない。

 

自分は教会にいたが、教会の祭りの重要性というのはそういうものと比べられない。

ロシアやギリシャで神現祭と言う祭りが真冬に行われる。その日には寒中水泳があったりして大抵テレビが放映する。ロシアで湖の分厚い氷を切ってその中に男達が飛び込んだりするのがテレビに出たりすると思う。

だけど、この日にまず実際にご聖水が作られる。大聖水式と言う式があって、例の悪魔祓いとか何とかに使われるご聖水はこの日の儀式で作られるのだ。

この日は主の洗礼が行われたことを記念する祭りで、そのときに天から神・父(ちち)の声がし、聖霊が鳩の様にキリストの上に舞い降りたとされている。三位一体の神が現れた。だから「神現祭」なのだ、という意味もある。そうすると次は否応なくその神学に触れざるを得なくなる。

いやまあ、神現祭で結ばれる男女がいるかどうか、それは知りません。でも、意味はちゃんとしてるわけですよ。それに参加する人は、ちょっと寒さに負けずに頑張りましょうということと一緒に、教育的な意味とか、どう神様に関わっていくかというようなこともみな含まれている。

もし仮にイスラムでもカトリックでも外敵や権力者がやめさせようとすれば、正教は命がけで抵抗すると思う。

 

そうすると、日本の祭りでも、少なくともこれでどこそこの仏様か神様かに、平和だか豊作の感謝だか何かを祈願したりお礼を言ったり先々も続くことを願うとか、何かがあってほしいと思う。せめて最後はどこかの神社でなにかするとかないの?祇園祭は八坂神社の祭礼だから、山車は派手だけど、7月の最初から最後にわたって神社を含むいろいろの日程がある。ちゃんとした核はあるわけだ。それぐらい用意しようよ。

阿波踊りにしたって、意味のない継続に過ぎないのだったら、やめたらいいんじゃないかと思う。そんなもんじゃないよ、という人もいるかもしれないが、核がはっきりしていないからこそ、今回の騒動のようなことがおこってしまうわけだ。

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