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また外来語がギリシャ語にない話

一応、朝ニュースを聞きながら、見出しに出ている知らない単語は調べています。アナウンサーが言ってる単語は全部調べてはいないのですが・・・

 

ギリシャ語は非常に造語力がある言葉で、ちょうど日本人が漢字を見た時に、「部首」を見ればおよそ何を表している漢字かわかるように、語の成り立ちを見るとなんとなく意味が推測できる部分がある。

例えば今日「貢献」に相当する単語でεισφορά(イスフォラ)という単語が出てきたのだけれど、εις(イス)は中に向かって、という意味でφορα(フォラ)は運ぶとか誰かに何かをささげるみたいなときに使われる単語だから、何かをあげようとしているのだな、というニュアンスは伝わる。

しかし、それでわかったような気になっても、だからと言ってそれでニュースを見ていてわかるわけではないのです。なんとかフォラというのは神棚にささげるのもなんとかフォラ、税金を納めるのもなんとかフォラなので、やっぱり辞書を引かないと正確な意味は分からないし、逆に誤解してしまうかもしれない。

 

結構複雑な概念を表す場合、英語やフランス語でも、外来語だったり、ラテン語やギリシャ語の単語に依存しているケースが多い。

アントレプレナーシップって、今は日本語でも使われてますよね。このアントレプレナーは本当はエンタープライズを持った人、という意味なのだけれど英語でもフランス語の言葉をそのまま輸入して使っている。ところが、そういう単語もギリシャ語ではエピヒリマティコーティタという自前の単語があるのです。

英語で、ちょっと難しい単語を調べると、フランス語にそのままの単語があったりする。日本語でもそうで、たいてい中国語や英語の語彙に依存しているのです。しかし、ギリシャ語は「OK」「シャットダウン」「ホームページ」みたいなのでも、全部自前の単語が使われています。

ロシア語でもある程度はギリシャ語起源の単語に依存してる部分があります。心理学者はプシホーロクだけど、読み方は違ってもpsychologueみたいな単語だってわかりますよね。

でもギリシャ語ではそれはあまりないのです。大抵自前の単語で、それは既存のギリシャ語の「部首」の組み合わせみたいな単語が存在している。

 

そのうち気が付いた。これは、多分我々が日常的に漢字の熟語として持っている語彙にほぼすべて対応する語彙がそもそもギリシャ語にはあるのだ・・・当たり前だけど、えらいこっちゃ!日本語の単語で漢字の単語を覚えるのは外国人にとっては大変であるに違いない。それをやらないといけないことってことですよね。

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