やっぱり占星術に興味を持たれる方は、異性との相性に興味を持たれる方が多いと思う。簡単に言えばこの人とうまく行くだろうか、あるいは自分のパートナーになる人はどういう人だろうか、といったことだ。
そして、恐らく相手の方との星を比べて、多くの人が一喜一憂する。この人の火星と私の金星が合だわ!こういう相性だからよかった、こういう相性だから悪かった、と。
それが間違いだというわけではないんです。だけど、多分時のほうがもっとずっと重要。
一つは、結婚や入籍のホロスコープ。二人がいつスタートしたか。そのスタートの時のホロスコープが恐ろしいほどその後の二人の行方を暗示している。あるいは結婚や入籍でなくて、一見異性とは関係のないホロスコープ、転居とか開業のホロスコープかもしれないが、そういうところに「これ、なんかおかしいんちゃう?」という暗示があるかもしれない。
もう一つは、あなたと相手の年運のタイミング。
どんなに相性のいい相手でも、あなたの人生の変化の時にその人といい関係になっているのでなければ、そしてその人もまた同じような変化のタイミングを迎えているのでなければ、多分その人はあなたの相手ではない。
それが、丁度ASCがサインを移るときかもしれないし、丁度その時ではなくても、それにかかわる出来事が連続してあって、それの何年前か、あるいは何年か後かかもしれない。あるいはASCとは別の暗示があって、そういうときに結婚する人もあるだろう。しかし、多分、大雑把に年運の変化する時期に、あなたは運命の異性と出会う。そしてその運命の異性も、その人の年運の中で、あなたとの出会いが重要な意味を持っている。
それがなくて、いわば平らなホロスコープの一覧、釣書みたいなリストから選んで「おお、この人自分のパートナーに最適じゃん!」と思っても、なかなかそうはいかないのです。
自分は、10年ほど前、とある四柱推命のサイトで、「あなたと相性のいい有名人:蒼井優 ○○点」と表示された。その○○点というのは、自分が試しにやってみたどんな人との点数よりもずば抜けて高かったんです。
こりゃ、話半分だよね。それまで蒼井優さんという人は知っていたけど、ファンということもなかったし、何の作品に出ておられるのか知らなかった。それを見て、「へぇ、そうなの?」と思ってちょっと興味は持ったが・・・見ろ、山ちゃんと結婚しちまったじゃないか!
いやいや、蒼井優さんがパートナーになるなんて思ってないですよ。ですけど、相性がいい相手というのは、得てして、そういうものだと思います。そんなにうまくはいかないですよ。
それよりは、「自分のこの先の人生はどうなるだろう。いつが転機になるのだろう。どういう生きがいを見つけていくことになるだろう。」ということに集中して、その転機になるタイミングを計ったほうがいいと私は思います。
そして、そのタイミングで「この人しかいない!」と思ったら、徹底的にやったらいいと思う。そのとき、その人は占いで見る100点満点のひとではなくて、多分60点か70点ぐらいの人ですよ。