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『女王トミュリス 史上最強の戦士』

あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。

 

さて、ソフトな話題で今年はスタートします。

12月にツタヤのカードの更新が必要で、更新するにあたっては一つビデオが無料で借りられる。自分としてはペルシャ戦争もの、「300」とか、スパルタがテルモピレーでペルシャ軍を迎え撃ったとか、ギリシャ連合軍がサラミスの海戦でペルシャ軍を打ち破ったとか、そういうものがないか探していたのだが、どこの棚にあるのかわからない。そんなにツタヤにもいっていないんです・・・

そのうち、「トミュリス」と書いたビデオが目に留まった。

ペルシャ戦争のいきさつを詳細に記録したものとして、ヘロドトスの「歴史」という書物がある。それはペルシャという国がどのように起こったのかといったことや周辺の部族との歴史のことなど細かく書いてあるのだが、その第1巻に、ペルシャ帝国をおこしたキュロスとマッサゲタイの女王トミュリスとの戦いが描かれている。
キュロスははかりごとを用いてトミュリスの息子を捕虜にし、彼は捕虜になったことを恥じて自決した。これに対してトミュリスは怒り、全勢力を結集してキュロスと戦い、ペルシャ軍を打ち破ってキュロスの首を取った。ヘロドトスはこの戦いを、外国人(ギリシャ人以外の人)同士の戦いでは、最も激烈なものだったと言っている。

だから、自分はトミュリスが映画化されたというのは、ハリウッドも何とも渋い人物に目をつけたものだと思った。やっぱり、クレオパトラだとかアルテミシアだとかいうのとは違うわけですよ。クレオパトラだったら、絢爛豪華なセットで、ハリウッドのきれいな女優さんで撮影すれば、大体のストーリーもわかっている。でも、そう言うわけにいかないじゃないですか。

 

それで映画を借りて帰ったのだが、最初、アラビア語なのか、未知の言語で、イスラムの学者さんがトミュリスの事績について話し始めるところから始まった。ハリウッドの映画では、宇宙人も古代ローマ人も恥ずかしげもなく英語を話す。ハリウッドではないが、かといって中国や韓国やロシアでもなさそうだ。

そして、登場人物が素晴らしい乗馬技術を持っていて、こんなのCG使わずに撮れますか?みたいな映像が次々出てくる。戦いの場面では、どこかの大平原でかなりの数の馬を動員している。

ストーリー自体は必ずしもヘロドトスのものと一致していなかった。トミュリスはその出生から描かれ、裏切りにあって父や親族を殺され、復讐を果たして平原を統一するところから描かれていた。チンギスハンならともかく、こんな2500年も前の時代の人物について、詳しいことがわかっているものか?
しかし、映画自体は迫力満点だったのです。

 

後で調べると、これはカザフスタンの映画だった。カザフスタンは実際にマッサゲタイの国のあったところで、彼らはトミュリスのことを自分たちの祖先の英雄と認識していることを知った。
恐らくカザフスタンの人々は自分たちのルーツにまつわる特別の話として、これを撮ったのだろう。

歴史ものの好きな方は、是非ご覧いただきたい作品だと思いました。

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