テレビで若い人に「今から70年前の戦争で日本はどこと戦ったか知っていますか」と聞くと、全然知らない人がいっぱいいる。「韓国と戦った」などという人もいた。それは、いわば若い人がそういうことを全く知らないことを嘆いてか、面白おかしく揶揄しているのか、そういうことですよね。
だけど、じゃあ、40歳、50歳になる人に「日本はどこと戦ったのですか」と聞いて彼らは正確に答えられるのだろうか。
実は私自身あまり自信がない。アメリカとは、確かに戦火を交えた。フランス領インドシナ、オランダ領インドネシア、イギリス領ミャンマーなどには進軍した。プリンス・オブ・ウェールズの撃沈は有名な話だ。だが、フランスと戦闘があったのかどうか。
日本が進軍した途上にある国はどうなのか。たとえばニューギニアはどうなのか。フィリピンは?今更戦勝国ぶったり被害者ぶったりしている韓国はどうなのか。一口に中国というけれど、中国人は一様に日本と戦ったのか。国民党・中華民国と共産党は違うのか。一応の独立国であったタイはどうだったのか?
シドニーに行くと、ANZAC慰霊碑があって、観光中にガイドがシドニー湾に潜入した日本の潜水艦の話をしてくれます・・・オーストラリアはどうだったの?
地図を見て、「ここの国はこうだった。戦後こうなった。」「ここの国はこうだった。戦後こうなった。」というのをちゃんと追跡しないと、実はよくわからないんだよね。
当時北アフリカの西半分がフランス領で、東側の多くと南アフリカがイギリス領、インド・ミャンマーなどがイギリス領、ベトナム・カンボジア・ラオスのあたりがフランス領、フィリピンはアメリカ領、つまり政治形態として「国」と呼べるものはほとんどアジア・アフリカにはなくて、ほとんどの地域が西洋列強の植民地となっていた。
一方で、国はそうだけれども、そこに住んでいる人々はどうかというと、これはまた違うかもしれない。日本はミャンマーに侵攻した。それはイギリス領に侵攻したわけだが、ミャンマー人が日本を敵国としてとらえたかどうかは別なわけだ。
これって、恐ろしいことなんじゃないの?映画のスターウォーズみたいなフィクションじゃないんだよ。隣の国もその向こうの国も、全部イギリスの鉄砲を持ったやつらに制圧されてしまった。そういうことが現実に進行していたの?
たとえば戦前の地図みたいなものは、みんな正確に書けるわけ?
そういうことが、私自身もろくにわかっていないのだ。若い人は責められないよ。私より上の世代の人間も、何もしてこなかったと言われても仕方がないのではないか?
>一口に中国というけれど、中国人は一様に日本と戦ったのか。国民党・中華民国と共産党は違うのか。
チベット・モンゴル・東トルキスタンは独立宣言していましたね
抗日満蒙ゲリラもいましたが、チベットは中立の立場でした。
今の中国はなかったですね。そもそも中国という国の概念を作り出したのが
辛亥革命をやった連中です。
東南アジアはのゲリラはコミンテルンだったり、欧米のシンパだったり・・・
もちろん日本を歓迎した人たちもいました。
ところが戦後は朝鮮も含めて日本を歓迎した人々の声は無視して、
抗日の人たちをもちあげて、それだけを正当化しようとしたのが、
戦後の日本を洗脳しようとした連中という構造ですね
灸太郎さん、こんにちわ。
知らないことがいっぱいありますね。
記事の蒸し返しになりますけど、自分もそれを書こうと思って初めて、「この国はどうだったのだろう」と思って調べています。
少なくともタイがどうだったのか、フィリピンがどうだったのか、ぐらいは日本人もある程度知っているべきだと思うのですが、ほとんど習わないですよね。
それから、太平洋戦争前、戦争中に「こういうことだから我々は戦わなければならないのだ」と思っていた人の意見がない。彼らなりの理解というものが全く伝えられていない。ある程度彼らは世界のそういう状況を知っていたのか。自分の判断としてどうだったのか。
みな、狂った指導者にいやいや服従させられて、戦場に駆り出されたのか・・・そんなはずはない。
逆にそれがちゃんと伝えられていなければ、戦争についてちゃんと反省したことにはならないとも思います。