自分は、いま自営業という形をとっている。占星術については、これは依頼が来てお返事するというシンプルなシステムなのだけれど、ソフトの仕事のようなものの場合でも基本的にどんなものでも相談に乗るということにしている。
結局、それがどんなものになるのかわからないし、依頼してくる人も私がどんな結果を出してくるのかわからないということもある。私が親身に相談に乗ることができれば、それ自体が営業活動になる。
ただ、そうはいうものの、何日も通い詰めて、結局発注いただけないという可能性もある。十分相手も乗り気なのだけれど、別の仕事で先方が多忙になってしまったり、思うように進行しない場合だってある。
だけれども、私としてはそれを請けるまでにかなりの努力がいる場合がある。お客さんは「これができます」と言ってもイメージできないことが多い。ある程度動くサンプルのようなものを見せるのが一番いいのだ。しかしそれには結構時間がかかってしまう場合もある。
そういう時に、最初の仕事のお話があったとき、その話を始めるべくアポイントを取って訪問した時間を記録しておいて、そのチャートを作ると、大体その後の成り行きというようなものはそこに表示される。
まず、その星は自分にとってのものあると同時に相手にとってのものでもあるということを考えておかなければならない。10時にお伺いします、ということは、先方にとっては10時に訪問客があるということなのだ。もしそこで、たとえばスケジュールの問題があるというようなことが表示された場合、それは私の側のことかもしれないが、相手のことかもしれない。第1ハウスが本人で第7ハウスが商談相手ということになるにしても、私も相手もどちらも第7ハウスであり得るのだ。
これで、第7ハウス(交渉)、第2ハウス(費用)、最終的にどうなるか(第10ハウス)、たとえばソフトの仕事で先方のシステムの問題だとか、あるいは契約の問題だとかいうことになれば第3ハウス、それらの支配星の配置を見ていく。ポジティブなアスペクトを持っていれば、その問題に関してはうまく進むと考えられる。
すると、「これはすんなり行く」「これはグダグダになって少し時間がかかる」とか、見通しが持てる。これはありがたいと思う。もっともどんな仕事でもちゃんと成功することが一番いいとは思う。