スマホは、iPhoneとアンドロイドですね。アンドロイドって、もともとの意味は外見が人間と区別がつかないようなロボットのことだと思います。語源に、なんとなく思いを巡らせていました。
Andro-ides、人に類するもの、人もどきという意味だと思うのですが、Androというのは、原型は古典ギリシャ語ではanerという言葉で、男という意味です。逆にgyneが女です。ちなみに、今andrasと言えば夫を意味することが多く、gynaikaと言えば妻を意味することが多いです。フランス語なんかでもそうですが、「私の妻です」という表現と「俺の女だ」というのと一緒です。
しかし、人という単語は実はギリシャ語には別にあります。anthropos(アンスロポス)という言葉です。何度か載せてますけど、philanthropia(博愛)などという言葉があります。聖書で人の子という場合はhyios tou anthropouです。
なぜ人型ロボットはanthropoid(アンスロポイド)ではなくて、android(アンドロイド)なのだろう。
ロボットが、外見上やわらかい女性だったりするとすごくインパクトがある。
だからアンドロイドなのだけれど、もともとは男を指す言葉にしたのはなぜだろうか。
anthroposという言葉が使われているのは、おそらく微妙に違った概念なのだ。
ただ単に形の上で人間に似たもの、外見上の人、男、これはaner、アンドロなんとかなのだろう。
anthroposというのは、人格も含み、たましいも含み、人生も含み、あるべきもの、そうあれかし期待されている人の像のようなもの、ということなんだろうな。多分。