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否定的な感情を食料にする存在

お返事が遅れている方、すみませんね。今年はお米も増やしたし、結構いろいろここの所重なってしまいました。さて、

自分は若いころから、カスタネダの著作はずっと読んできたが、夢見の技法まで読んだところで、人生の状況とかが変化したりで、その後の著作は買ったり読んだりしていなかった。

ところが晩年の著作では、彼の著作によく出てくる盟友、非有機的存在が、人間の否定的感情を食べているのだ、ということを言っているらしい。彼らは人間にあるような感情がなく、その部分を外部から取り込んで生活している。そして心・夢に寄生して人間にネガティブな感情、つまり、恐れとか怒りとか悲しみを引き起こして、それを食っている、というのだ。

 

グルジェフは、そういうものを食料にしているのは「月」だと言った。彼の宇宙論では月は地球にぶら下がってそこから大量のエネルギーを獲得し、地上の有機生命体を支配しているのだ。しかし、「月」と言われても、すぐさまピンとくるということはないと思う。

しかし、心や夢に寄生して、というのは人によってはとてもリアルに感じられることだろう。

 

この「非有機的存在」というのも、旧大陸の文化の中での説明はあまりないものだ。旧大陸では、そういうものとしては、悪魔とか、悪霊とか、妖怪とか、天使とか、何かそういう説明しかない。カスタネダ、ドン・フアンの話の脈絡では、非有機的存在というのはそれなりにリアルなもので、旧大陸の伝承の被造物たちのように伝説めいた装飾が全くなく語られている。しかし、もしそいつらが人間に恐怖を引き起こさせてそれを食べている、という話になると、伝統的な話に出てくる悪魔にとても近い。ロシアの悪魔もフランスの悪魔もインドの悪魔も、大抵やっているのはそういうことだ。

 

もし、一日、全くネガティブな感情を持たずに生活したら?

まさにそこに味噌がある。アトスの修道士が、神を絶対的に信頼し、たとえ神様が自分を地獄に落とされて主の祈り一回でそこから引き揚げられるとしても、自分は神が正しいことを絶対的に信頼して地獄の苦しさに甘んじると決意したのち、その修道士の衣に触ると病人が癒えるようになった、というような話がある。

聖者の話というのはいつもそういう「匂い」がある。ある一点をそういう人たちは乗り越えている。

 

その「ネガティブな感情をほしがっているやつがいる」みたいなことがあるとすると、いろんなことがつながるような気がするんです。

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