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本が手に入らない

神戸連続児童殺人事件で有罪判決を受けた元少年Aが「絶歌」という本を発表した。

過去にブログ読者の方からご指摘をいただいて、この事件もまた冤罪か、少なくとも事実関係の一部が明らかになっていないと私は考えている。なぜ、最初の捜索で見つからなかった遺体が、本人の供述通りのところから見つかったのか。当時ニュースでは校門のところにバンみたいな車が止まって、革ジャンの男が不振なことをしていたと繰り返し報じていたのに、犯人が中学生と報道されたとたんにその事実は無視された。そして、半分知恵おくれというのか精神障害者(問題がある表現ならすみませんが、要するにそういう人)である、少年Aが校門に据え付けられるようにどのように鋭利な刃物で首を切断したのか・・・糸鋸で普通にできるはずがない。

それで、本人がどう言っているのか、ぜひ見たいと思った。

発売直後の頃Amazonで検索してみると・・・こりゃ、一体何円なんだ?5000円とか3000円とかいっぱい出ているではないか。そして本当は1500円ぐらいの本なのだろう、それぐらいの値段がついているのはことごとく「入荷待ち」となっている。つまり、この本の話題性を見越して、さっさと通販で本を買い、高い値段で転売して利益を上げているやつがいるのである。

 

自分は、Amazonだけ消費税をとらない(とらなかった、ということになるか)とか、既存の書店組織にとってあまりいいものではないこと、入荷待ちだとか散々待たせた挙句結局取り寄せられなかったとか、そういうことがあって、Amazon以外のところで買おうと思っていて、今日時間ができたので、松江の書店まで出向いた。

そうすると、絶歌はおいておらず、取り寄せもしないのだという。

腹立つでしょ。その本を読むかどうかは、私が決めるんだよ。お前たち書店にその是非が判断できるのか。わざわざ出向いているんだ、詫びの一つも入れろよ。

まあ、仕方がない。今日改めてAmazonをのぞいてみると、値段は落ち着いているようだから、ここで改めて注文しよう。

 

「悪いやつは悪いのだ。生まれつき悪いやつもいるのだ。あいつらは悪いやつなのだ」ということが公然と語られるようになった。その大きな契機となったのはこの事件だったと思う。

いろいろなことを考えますね。

今から言いたいことも言えず、知りたいことも知ることができない世の中が来るのか。それ、おかみが制限しているんと違う。民衆が未熟なんですよ。最後には自分で自分の首を絞めることになる。

それから、自分は生まれつきホンマに悪いやつがいるとは考えたくない。悲惨な星を背負って生まれる子も確かにいますよ。だけど、これこれこうなる事情があって、愛情があれば人は変わることができると思いたい。だけど、今回ばっかりはネットの批評も少年Aさんとか出版社さんとかは袋叩きの状態だ。たぶん、批評を書いている人も、そんなにこの事件のことを詳しく知っているわけではないと思うんだ。ひょっとすると、目を通してすらいないかもしれない。

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