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電気自動車ってどうなんだろ

日産さんがリーフという電気自動車を出している。昨年、自動車教習所にはあったよ。なんか静かに発進するので動いたことがわからない。

 

20年ぐらい前の情報だが、スイスのツェルマットは電気自動車でしか市内が走行できなくなっていたはずだ。
アルプスの新鮮な空気を汚すことがないということで、視察ツアーなんかの題材にはなっていた。
電気自動車は今ももちろんエコカーという触れ込みで販売しているわけで、松山ケンイチさんだの坂本龍一さんだの有名人がCMに出たりしていたわけですが・・・

 

これはとても難しい問題だと思う。

エコという観点だけで考えたとしても、電気自動車を走らすためには一定の電気を別の場所で作らないといけないわけだ。全く同じ燃料を焚いて同じように動力に変えると仮定すれば、まず発電所で油を焚いて動力エネルギーを作って、動力から電気を作り、送電線でロスし、蓄電池でロスして再び動力に変えて走る電気自動車は、直接油を焚いて走る一般の車より燃料のロスが大きいのは当然のことだ。原子力発電所が現在止まっており、自然エネルギーも火力に代わるほどの発電量は今後も期待できないのだから、必ず電気自動車は石油を大量に使うことになる。いったい電気自動車のどこがエコなのだ?

 

しかし、発電所で大量に油を燃やして、きちんと排気処理をすれば、あるいはグロスの効果で発電所の熱効率のほうが一般の車より良いのかもしれない。それに発電所は重油のような比較的質の悪い油を焚くことができる。しかし、一般の車は上質の油であるガソリンでしか走らない。そうすると、結果的に消費する石油の総量は一般の車のほうが多いのかもしれない。

 

だが、それだけではない。電気自動車の場合には、全国に充電スタンドを作らないといけないのである。そして、必要なだけ電気を作るということはできない。充電スタンドに車がやってきていなくても、送電は続けていないといけないのである。冬になったら雪で渋滞になって、高速道路を下りたところの充電スタンドがいっぱいになったら、暖房と合わせて電気の供給量がいっぱいになってしまって家庭が停電した、などということになってもらっては困る。たとえ使わなくても、常に電気は発電し続け送電し続けなければならない。

 

私自身はオール電化住宅は失敗だったのではないかと思っている。電気が来なくなると、暖房も何も働かなくなる。大地震が起これば、即座に命の危険にさらされる。ガソリンのように入れ物に詰めて持ち運ぶということもできない。また、地域で完結することができない。広いエリアをカバーする巨大な発電所という前提の上に成り立っているのである。それに一般のガスも要るよ。ガスか、昔の竃みたいな直接火が焚けるところですね。CO2が出て、南の海が沈むから、雑木林の木を切ることができないって、正しいエコの姿なの?どうも信じられない。

 

その辺のところが電気自動車の普及の話になったときに、説得力のある情報が全くないように思う。利権で「それ、電気自動車作れ!充電スタンド網羅しろ!」という掛け声だけで進行してしまう前に、誰かキチンと検証してくれないものだろうか。

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