トランプさんがCNNとか既存のメディアを名指ししてFAKE NEWSだと言っている。一方で自分は自分に味方するメディアを持っていて、そこでは別の事実を報道していると言っている。就任式の人数は有名メディアが発表する数と、トランプ支持のメディアが発表する数が違う、というわけだ。

だけど、自分は少しここはトランプ大統領の肩を持ってもいいのではないかと思う。

先日トランプに対してテレビ局が「しかしプーチンは殺人者だ」と言っていた。

アメリカという国から見て、そこまでロシアは悪いか？たとえば、ロシアはアメリカのどこかに侵略を行っただろうか。

ロシアよりの見方をすれば、ウクライナ問題はアメリカの陰謀だったと思う。軍事クーデターだからね。ウクライナ、キエフはもともとのロシアの建国の地だと自分は理解している。ヴラディーミル大公が正教を取り入れたのも、現在のウクライナでの話、トルストイがクリミア戦争の話を書いたのも現在のウクライナでの話。クリミアはバカンスの土地でもあり、日本にとっての沖縄やハワイのような土地でもある。
今日クーデターが起こってハワイが中国領になりました・・・悪夢だ。しかし、アメリカはロシアに対してそれをやった。

しかし、ロシアの肩をそこまで持たなかったとしても、同じ大国同士、ちっとは尊敬しあってもいいのではないか。相手の国のトップを突然「殺人者だ」などとインタビューするメディアはちょっといかれているのではないか、と自分は思った。

なにかNHKもFAKE NEWSについて特集をしていた。そこではツイッター上に載せられた、震災時のデマツイートなどが取り上げられていた。

だが、NHKは問題をすり替えていると思う。トランプはCNNがダメだ、ABCがダメだ、と言っているのである。日本でいえば、NHKはダメだ、朝日新聞はダメだ、フジテレビはダメだ、というような問題なのだ。

で、NHKにはそういう部分が明らかにあると思う。何度も何度も言っているけど、結局NHKは福島第一原発の三号機の爆発映像を放映しない。いや、ほかにもあるけど。

トランプさんの問題に関して言えば、たとえは保護貿易、入国禁止をすると、IT技術者が入国できないからアメリカ経済にもよくない、とか、解説の人は押しなべてそういうことを言う。

だけど、GoogleだのMicrosoftだのに勤めるIT技術者というのは、多分年収が1000万以上、ひょっとすると数千万もある人々なのではないか。問題は、無職の人、年収200万の人々がどうなるか、だ。アメリカは今極端な格差社会で、アメリカンドリームは過去のものとなってしまった。イラクからやってきて数千万も稼ぐ優れた技術者でグローバル企業の売り上げが3兆から4兆になったという話よりは、自動車工場の閉鎖で喫茶店でウェイターをしているお父ちゃんの心配をするのは当然なのでは？

あるいは、外国からの輸入でアメリカ経済は成り立っているから、輸入に関税をかけると庶民の暮らしは苦しくなるという。それ、ほんまか？
メキシコからアボガドの輸入が関税がかかるようになったとする。
庭で栽培したらいいんじゃないか？その辺の失業者が農地を借りてアボガドを作ったら売れるようになるということなのでは？そうすれば、年収0円から、肥料代差し引きで100万ほどの収入ができるようになるかもしれないじゃないか。

で、どちらが本当なのか自分はわからないが、少なくともそういう側面について、メディアでは何も言っていないように思う。テレビなんかだとニュースは次々続いていくわけだが「あ、あ、あ、それほんまはどうなの？」と思ってもあたり前のようにスルーしてしまう。

その点では「トランプなら何かやってくれそう」と思ったアメリカ国民の気持ちは、何かわかるような気がするな。