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実はぴちぴちピッチの世界はギリシャだった・・・

ぴちぴちピッチは3回目を聞いています。今度はできればわからない単語がないようにしたいと思っている。どうしてもわからないこともあるけど、ほぼ聞き取れているかな。

今日14話の「星空の記憶」という回を聞きかけていた。そこでは、波音がマーメードカード占いというのを持ち出してきて、自分たちの現状やるちあさんの恋の行方を占う、というわけだが・・・

ギリシャ語版では1枚目のカードについてカードの名前は言わなかった。2枚目は、δέρμα της καρχαρίας(デルマ・ティス・カルハリーアス)と言っていて、デルマは皮のことなのだけれど、カルハリーアが何かわからなくて調べるとどうやら鮫のことだ。したがって鮫の皮のカード、ということらしい。が・・・自分はギリシャ語を聞いて理解しようと努力しているから、カードの図柄と一致しているかどうかとか、気にしてみている。カードの図柄は四弦琴で「ムシキ」と書いてある。

 

ちょっと待ってくれ。ムシキというのは現代ギリシャ語では音楽のことをさしている。琴の絵と一致している。鮫の皮でもなんでもない。これはギリシャ語なのか?
手塚治虫さんでも宮崎駿さんでも大抵の有名な漫画家さんというのは博識でギリシャ語のことも大方わかっているのだろうと思う。大量のギリシャ語がヨーロッパの言語の中に混じっているし、ギリシャの歴史や神話のことはみな知っているからだ。灯台のカードのことはファロスと言っているが、これはそもそもアレキサンドリアの大灯台のことがあるから、知っている人は誰でも知っている単語だ。
だが、もしそういう勉強の仕方をしている人なら、μουσικήのことはムシキとは言わないで、ムシケーというはずなのです。

じゃ、1枚目の図柄は?貝の開いた絵柄でオストラコと書いてある。オにアクセントがあってόστρακοという単語がある。これはオストラシズムで知られる「陶片追放」の陶片の意味もあるのだけれど、貝殻という意味もある。というか、現代ギリシャ語を知らないと貝殻の図柄でオストラコとはいわないはずなのだ。

調べてみると、すべてのカードが現代ギリシャ語だった。
一つおかしいのは、オラニオトクソで、ちゃんと勉強している人はウラニオトクソと書くはずなのだが、知り合いから耳で聞いて覚えたというような人ならこう書くこともあるかもしれない。いずれにしろ、かなりギリシャのことに詳しい人がぴちぴちピッチを作ったとしか考えられないのです。

 

へえー、なんで!?

もちろん、るちあさんは北太平洋のマーメードプリンセスで、海斗君は東日本サーフィンチャンピオン、リナさんは宇治金時を食って、波音はたこ焼きを食い、カレンはもんじゃ焼きを食っている。日本が舞台なのはもちろんなのだ。

だけど、この舞台はものすごくギリシャチックなのです。海。音楽を愛する人々。時々はねるイルカ。

自分は一度ギリシャで小さな船で移動したことがあります。地中海をそのちっちゃな船に乗っていると、船を追いかけて周りでぴょんぴょんイルカがはね始めるのです。まさに、ここはその世界なのです。これを作った人、作者さんか誰かがギリシャに惚れていてその世界を描写しようとしたに違いない!

 

なんかなあ。猿の惑星の最後で、自由の女神に出会って「ここは地球だったんだ」みたいな、あんな感じだなあ。自分は現代ギリシャ語を勉強するたまたまいい教材と思ってこれを聞き始めた。実は作った人も深くかかわっていたんだ。そして当のギリシャ人たちはそのことに全く気付かずに第三国経由の訳を当てているのだろう。

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