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花と蝶のセレナーデ

ぴちぴちピッチピュアの敵で蘭花(ランファ)という蝶の羽を持ちスリットの入った中国服を着たやつが出てくる。こいつは、音楽をするときには分裂して何人もの小さな分身に分かれて、演奏を始める。この演奏が始まると、人魚たちは勝手に体が動いて踊りが止まらなくなってしまう。

なんでもこのキャラクターの元ネタはひところ流行った女子十二楽坊なのだそうだ。歌っているのはリナさんと同じパフトプールさん。
歌詞は一応下記のような感じだが、取り立てて取り上げるほどの内容はないと思う。

Νυχτολούλουδο γλυκό 月見草が甘く咲く
Με άρωμα μεθυστικό 酔わせる香りとともに
Λουλούδι Λαν-Χουά 蘭花(ランファ)の花は
Με το φως του φεγγαριού 月の光とともにに
Παίρνει χρώμα του μελιού 蜜の色と
και μοσχοβολά. 香りがする
Μια μελωδία μαγική ある魔法のメロディが
Δίνει φτερά και με οδηγεί 翼を与え私を導く
Στήνω χορό πάνω στην γη 地上から離れた場所に私は立つ
μοιάζει με ουράνια τελετή. まるで天上の儀式のように
Χόρεψε, χόρεψε πέτα ψηλά 高く舞い上がり踊れ踊れ
Πεταλούδες απλώστε τα φτερά. 蝶は翼を広げよ

というわけで、自分は大して好きでもないキャラクターだったのだが、興味をひかれたのは、この歌についていたコメントのほうだった。
歌詞にもミア・メロディア・マギキと出てくるが、マギキ(マギコス、マギカ、つまり、魔法の、magicalなということだ)な感じが好きだ、というコメントが結構あるのです。ギリシャ人は、このメロディーをエキゾチックな、摩訶不思議な音楽として捉えている、ということなのだと思う。

大体、ぴちぴちピッチの内容は、洋ものが多いと思うのです。西洋的なものですね。ダークラヴァーズもガイトも大体西洋チックな格好をしているし、ホテルも洋式(漫画は違うらしいが)、るちあさんがファンなのもジェニファー・ヒューストンなる歌手とか。その中で、蘭花はちょっと変わっている。

なんだかんだで、中国は我々のお隣の国なので、中国風のものというのは日本で珍しくはない。日本の音楽も大きく影響を受けている。民謡もあり、演歌もある上に、台湾や香港出身の歌手が活躍してきた日本で中国風の旋律というのは別段珍しくない。むしろ、ブズキの演奏なんかで聞くギリシャ音楽のほうが日本人にはエキゾチックなものとして感じられるだろう。

だから、彼らにとっては「おおっ、なんか変な不思議なやつが出てきたぞ」というような強い印象があるのかもしれない。アニメが世界展開するうえで、そう、我々がシシカバブもスブラキもなにもかもごっちゃにしているように、地中海の人間は日本だの中国だの東洋の摩訶不思議な国々、みたいな印象でとらえていてもおかしくはないですよね。

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