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自殺は自殺

少し前になるけど、この辺の地方紙に、島根県が「自殺」を「自死」と言い換えるようになって2年経つ云々という記事が載っていた。調べてみるとこれは島根県が全国に先駆けて導入したものであるらしい。

 

自分はこの決定は間違っていると思います。

殺すというのは、肉体を傷つけて死に至らしめること。それが他人の場合は他殺で自分の場合は自殺である。自死では責任の所在がはっきりしない。
目の前で見ていたら、「ほな死ぬで。」と言い残して、ふっと死ぬのか。布団を引いてその中に入って、「じゃ」とか言って呼吸が止まるのか。そういうのなら自死でいいだろう。でもそうではないのだ。

 

自殺に斟酌すべき事情がある場合はあるとは思う。弱くて自殺する人もいるだろうが、しらふで自殺するというのは、これは相当な決心で、中途半端な状態ではなかなか死ねるもんじゃない。責任感が強くて、きちんと遺書を書いて後片付けをし、各方面に詫びを入れて死ぬ人などを見ると、自殺する人を十把一からげに悪いということはできないのではないかと思うことはしばしばある。

 

しかし、それでも、自殺は自殺なのだ。鎌で死んでも自殺。首をくくっても自殺。電車に飛び込んでも自殺。ビルや断崖から飛び降りても自殺である。自分が肉体を損傷して死に至るように仕向けるのが自殺である。それは殺しているという点で、他殺と違わない。

 

先日岩手県で中学生が列車に飛び込み自殺をした。この話は、学校がいじめに対して適切な対処をしなかったという側面が大きくニュースになっている。だけど、そもそもこの人は電車を止めて、多くの人に迷惑もかけているんだし、いじめがあったからと言って、暴行を受けて傷害致死したとかいうことではなくて、自分の意志で列車に飛び込んだのだ。その後もいろいろ自殺のニュースというのはあります。

 

いじめの問題はいじめの問題として究明するとして、自殺そのものは美化しちゃだめだ。学校でも、教員はちゃんとそのことを子供に説明すべき。

「自殺はダメなんだよ」

「恥ずかしくてもなんでも、助けを求められるところに助けを求めなさい」

「逃げられるんだったら逃げなさい」

と言ってあげなきゃ。

自殺は自殺」への5件のフィードバック

  1. 灸太朗

    精神疾患で自殺することもあるので、なかなか難しい問題ですね。
    精神疾患で自殺したら死後どうなるんだろう。。。。

    返信
    1. simpledirect 投稿作成者

      灸太郎さん、こんにちわ。

      病気に限らず、自殺者には斟酌すべき事情はあると思います。それは認めます。先般のいじめの子供も、追い込まれたと言えば追い込まれたわけです。
      しかし、仮に精神疾患だったとしても、その方が小さい時から「自殺は絶対だめなことなのだ」みたいな信念を持っていて、なおかつ自殺したかどうかは疑問なのではないでしょうか。
      ま、たとえば、プログラマーの現場などでも、大規模プロジェクトで1人2人は自殺して当たり前みたいなことが言われた時期もありました。うつ病になったりするわけです。
      そこで、たとえ無責任でも、1日沖縄かどこかに姿をくらますということはダメなのか。ダメだけど、死ぬよりいいのではないか。
      死ねば仕方がない。死ねば美しい。そういう何か自殺を許容する考え方を日本の人は持っているような気がするのです。

      返信
  2. 灸太郎

    精神疾患の傾向がある人をまわりにいるみんなが、ずっと援助してあげ続けていれば一般の社会でも生きていくことができるかもしれないけれど、訓練が必要なのでそれは無理。一般社会に出て、人にいろいろ言われて症状が悪化して自殺することはある。

    私がSEやってた会社は大規模システムを作るような会社だったので、simpledirectさんが書いておられることはいくつも見ました。新入社員の教育係だった人は、銀行のシステム設計をしていて心を病んで復職してきた人でした。私は体壊したし。

    いずれにせよ、今の日本なら、そんな世界からドロップアウトしても生きていくことができます。最悪、共産党に頼めば生活保護の手配をしてくれる。自殺したりノイローゼになったりする人はそういう世界を知らないと思うんですよね。

    返信
  3. 灸太郎

    あと、昔の農村なんかでは、軽い精神疾患や知的障害ならやる仕事がいくらでもあった。母親の実家の村では、昭和前半まで和紙を作っている家が何軒かあった。そこに知的障害のある女性が嫁に来て、和紙を作っていたそうです。そういう社会が昔はたくさんあったけど、今は減っているんじゃないかなぁと思います。それを映画にしたのが「男はつらいよ」でしょう。

    返信
    1. simpledirect 投稿作成者

      なるほど。社会が受け入れる体制自体がなくなったということですかね。
      学校というもの、平等な社会というものは、ある意味逆にそうしたクッションをなくしているのだろうか。
      お前は知恵おくれだからここで働け。お前はめくらだから音楽をやれ。
      ところが現代ではそうした用語も禁止され、平等が原則となっている。そして学級は均質な空間であることが強要される。
      均質な空間では、いじめが起こる。均質でない空間ではいじめは起こりにくい。
      メンバーに必ず異性や年長者や部外者が含まれる空間では、いじめのような権力構造が起こりにくいということは私は感じます。

      しかし、この話はまた大きな問題があると思うので、別の機会にしましょう。

      返信

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