アベノミクス云々でちょっといろいろ勉強しかけたのだけれど・・・簡単にこうなります、なんて言える程度になかなかわからないです。
ただ、わかったのは、今の経済は要するに円に対する信用で成り立っている。日本だけではなく、世界のかなりの部分が、日本円に対する信頼をもとにしている。その貯金は戦後国民が郵貯や年金や銀行に預けたお金だということ。世界のかなりの複雑な経済の世界、株だとかデリバティブだとか、わからないけれど、そういう複雑な仕組みが成り立っているのは、要するに通貨が信頼できるからだということ。ドルやアメリカの国家予算ということだとすでに大変な状況で、予算執行がおぼつかないところまで追いつめられている。日本がアメリカ国債を買っているから、アメリカは成り立っている。
今多くの人が危惧しているのは、金融緩和、つまり日銀が日本国債を買うということは、日本円への信頼を切り売りしているということで、どこかで崩れてしまうのではないかということ。
だから、今年来年こうなります、と占星術はいわないといけないのかもしれないけれども、仮にそうでなかったとしても、この体制がもう続かないということ、どこかで崩れるということはみな思っていることだと思う。
そうするとどうしたらいいのだろう。外貨建て預金を持っていればいいのか?先ごろ投資信託セミナーなんかは大盛況だそうで、やはり皆さんが円建て貯金を持っていてもダメだと思っているということなのだと思う。しかし、大まかに言って、それは金持ちの話です。本当に苦しい生活をしている人は、そういう余裕もないことになる。
と、一応貯めたお金が、日本円が仮に価値を失ったとしても、何らかの形で保全されるような仕組みを作らないといけない。
源頼朝が幕府を作った時、一種の経済革命がおこった。それはそれまでの国家権力である朝廷ではなくて、幕府が水田の土地・コメを収穫できる権利を保障するというものだった。最初朝廷は口分田という形で国民の収入を保証した。古代流1億総中流(1億じゃないですね、500万総中流?)時代があって、その後自由化が進んで荘園ができ、貧富の差が広がった。国は収入を保証してくれない。その時に幕府が、こっちにくれば土地は保障してやろうと言った。武士の世の中で乱暴のように見えるけれども、鎌倉幕府についていればごはんが食える、と一番下々の人々が思っていなければ、幕府は成功しなかっただろうと思う。
地域通貨を作って、そのレートが毎日ホームページに張り出され、地域通貨の価値が何かによって保障されるというのがいいのではないかと漠然と思う。円が暴落して、円と連動する債権とか株とか価値を失っても、稼いだ分が中央とは別の仕組みで必ず保障されるということができれば、その人が今度天下を取ることになるのではないか。