そうすると、人々の考えで当然考え方として生まれてくるのは、占星術が運命だと考えるような事柄について、遺伝子が説明できるのか、ということですね。
この人はすごく芸術の星がありますね、というようなケースはどうでしょう。そういう場合、たとえばお婆ちゃんが三味線やお琴の先生だったとか、そういうことは往々にしてあります。
お婆ちゃんのそういう性質が、遺伝子という伝達方法を通じて孫に伝わったのだ。なるほど。しかし、そうだとすると、人間は永遠に発展しないのではないか？芸術の星はDという遺伝子で、親はAAAADAAという遺伝子だったので表にそれが現れなかった。ところが旦那がAAADAAAでたまたまAAADDAAという子供が出来た。DDになったので、この子は芸術的に開花した。なるほど。この考え自体は素晴らしいと思うけど、それだけだとすると、とてつもない複雑な組み合わせの最適化ということに過ぎないのであって、新しい何かということはありえないのではないか？
あるいは、AAAAという遺伝子とBBBBという遺伝子があって、子供はABBAになるのかBBAAになるのか、それは何が決めるのだろうか。数撃ちゃ当たる、でもって20人ぐらい子供を作ったら最適な子供が生き残るかもしれない。多くの生物でそれは事実ではある。
しかし、人間の場合は、そうだろうか。自分には、たとえば長男というもの長女というものは、いかにも長男らしく長女らしく生まれてくるように思える。そんなにたくさん試せるほどの子供は産まない。それに今はたまたまAAAAなどと遺伝子の要素を4つに限ったけれども実際にはそんな数ではなくて、ひょっとしたら何万、何億という個体で初めて効果があることなのかもしれない。
占星術の側にも問題がある。自分は占星術のテキストを見て知っていること以外に、自分なりにいろいろな前提を持っている。
神ということ。命というものは所謂聖霊がもたらすということ。神と遺伝子を・ま・っ・す・ぐ・に・つなぐことはできない。占星術は、速度や規模の違う複数の宇宙の重なりというものを常に意識している。聖霊というものもあるかもしれないが、惑星もあり、地上の人々もおり、物質もある。
占星術、あるいは古代の象徴の思想というものは、大きなものや小さなもの、あらゆるものに一定の法則性が適用できる、一定の調和があるという考え方だと言える。
ただ、自分としては遺伝子の考え方のほうが間違いで占星術が正しいということはないと思う。占星術に意味があるなら、その接点を探せばいいだけのことだと思う。だが、当面それは私の仕事ではないと思います。自分はそんなに生物学に詳しくないし、多分もっとふさわしい方がその役目を果たしていただけると思う。
初めまして。
親や先祖のどの特徴をその子が受け継ぐかというのは
人間がどうすることもできない神霊の領域ですね。
その受け継いだ特長を
神霊でもないただの人間が読み解こうするのに用いたツールのひとつとして
古から占星術などがあったのではないかと思います。
今や遺伝子レベルまで調べられる科学技術は発達していますが、
計算では割り切れない部分もまだまだあるような気がしますし
いずれにしてもいまだ人間には完璧には知ることのできない
領域なのかもしれません。
夏川さん、こんにちわ。
占星術の方ですね。
自分はいつの間にか年をとったと思います。
重要なことは若いときに発見した。私はとても恵まれていたと思います。
それでも、今になってみると、昔は不思議だったことが随分すんなり受け入れることができるということはあると思います。
占星術・運・東洋思想の言う所謂カルマのようなことは、若いころに比べればずっと身近なものに感じられます。
人間は周りの事象から独立して存在しているわけではありません。
それは、別の言葉でいうと、ミクロコスモスはマクロコスモスと一緒に動いているということです。
遺伝子の問題の説明は、実直な研究者によってなされるでしょう。しかし、それによってコスモスの理解、占星術の理解が間違っていたということには決してなりません。
そのことは、この記事を書いた時に何らかの形で追加で書かなければならないことだと思っていました。
良い投稿をいただいたと思います。
また夏川さまのサイトにもお伺いするかもしれません。