11月8日午後、東久留米市の50代会社員の住む住宅の窓ガラスが割られているのを、別居しているこの人の息子が発見して警察に通報した。警察が中に入ってみると、男性が首や胸など十数か所を刺されて死亡していた。報道では男性は内縁の妻とその内縁の妻の長女と同居していたが、妻と娘は海外旅行に行っていたのだという。

男性が出勤してこないのをおかしく思った会社が、海外旅行中の内縁の妻に連絡したことから、発見につながったという。室内は物色されていて、当初強盗殺人が疑われていたが、後で財布とバッグが見つかり、物取りを偽装したのではないかという報道も出ている。

No1461 東久留米男性殺害
2019/11/08 13:20 東京都東久留米市下里

コメントにいただいた事件です。13:20は通報の時間だが、警察が2時までに駆けつけていれば第8ハウスカスプはてんびんにあるので、被害者は第9ハウスいての金星ということになる。男性が発見されたのは2階で、犯人はガラスを割る音が小さくなるようにバーナーを使って窓を割ってカギを開けたらしく、第9ハウス射手の「高いところ」という象意にはあっているように思える。

この犯人はそれなりに考えたのか訓練されているのか、恨みがあったにしても周到に準備したのかもしれない。

金星は何だろうか。この人は、何か貴重なものを持っているとか、何か立場が良くてこぎれいな美しい何かがある人なのか、愛する人、誰かといい関係の人なのか。

さて、金星にハードアスペクトを作るのは第1ハウスうおの海王星で、ASC、第8ハウスから見た時の第6ハウスを支配する。つまり、通りすがりの人、通り魔、物色しているうちの強盗殺人である可能性もあるわけだ。一般には第6ハウスは仕事場の人などを考えるだろうが、第6ハウスは自分の部屋の第1ハウスから最も遠く、縁のない人という象意もあり、今までの殺人事件の場合にはそういうケースもあったのです。

で、この海王星というのは何か。象意として考えた場合、海のもの、飲み物、薬品、裏切り、不正などが当たると思う。だから、あてずっぽうにすぎないのだが、例えば、この人は職場の人で、被害者に対して騙したり騙されたりという関係があった人なのかもしれない。あるいはこの人が何らかの形で不正薬物の問題に巻き込まれたのだろうか。
第6ハウスが人間関係のない人と割り切れれば、ベテランの犯罪者が忍び込んだところに遭遇したということになるかもしれないが、どうやら物取りではなさそうだということになると、そういうことも考えて見ないといけないかもしれない。

長男や家族ということでは、第8ハウスから見た第7ハウスの支配星の火星や、第8ハウスから見た第5ハウスの支配星の土星はアスペクトがないので、それはないと私は思う。