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認識作用

人はふつう何かが「ある」という場合、それを確認するということは、それを認識したということである。「あ、あった」・・・だから「確かにある」と考える。しかし、これはよく考えると、いまあるものを知ることができないということ、確認されたものは必ず過去のものであるということである。

「あ、あった」と認識されたもの、確認されたものは過去のもの、あると確認されたものは過去のものである。

しかし、「ある」というのは今あるものがあるのであって、あったものはあるわけではない。あったものは単にあったものである。今あるものは知ることができない。

 

リンゴならリンゴで考えるよ。リンゴがあった。確認した。もし、確認した次の瞬間、茶色になって腐った何かわからない残飯に変わったとする。どこでリンゴから残飯になったのか。実際には瞬間に茶色になったりはふつうしないが、あなたがリンゴを目の前において1ヶ月ずっと見ていたとしたら、どこかでそれはリンゴでなくなるかもしれない。どこで変わるのか。リンゴという実体はなんなのか。

われわれが、「あ、あった」「りんごだ」と認識し名づける。認識し名付けた途端にそれは名前と物質的な形態を持つものになる。それは私たちとの関係においてリンゴである。しかしリンゴは本当は存在しない。

あったという判断、認識が、リンゴをリンゴにする。思考、自己、世界というのは延々とその判断を頭の中で繰り返し、この世界を確固としたものにし続けることである。

 

この本当は存在しない名称と物質的形態を持つものを仏教の言葉で名色という。

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一応時間の経過というものを前提して考えてみる。あなたはA時に認識をして、B時に「あった」という。あったものはさっきのものなので、B時には存在しない。しかし、本当は私たちの中で何がおこっているのだろう。

recognize2

A時に私に外部からの印象が入る。そのインプットのエネルギーが我々内部の物質とともに一定のプロセスを経て、下位の物質に変換される。その下位の物質が、私たちの思考のなかで澱となってたまっている。それは欲望や恐れと一緒に世界を作る。過去を作る。それが名色である。私たちにはそれは、「あっ、あった」という確固とした物質に見えるけれども、それが単なる虚像である。エネルギーの下向きのプロセスなのだ。

そして、一旦出来上がったそのプロセスはエネルギーの流れが出来てしまうので簡単に壊せない。それが世界なのだ。

 

だから、思考を止め、注意力を高め、その認識のプロセスを邪魔すること。下向きにエネルギーを流れさせないことが重要になる。裁くな。あなたが裁いたその裁きであなたは裁かれる。

そのプロセスを邪魔すれば、いずれ世界は壊れる。

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