ここのところのニュースを見ていて、「恥」という考え方がないんだろうなあと思う。

女性にセクハラ発言をした福田次官。裁判になれば、ここまではこうなる、この言質があれば、相手側はこう攻められる。だ・か・ら、自分の声とは言わない。こういったとは言わない。言わなければ立証責任は相手側に行く。

頭が回るやつに違いない。全体の論理としてはとっくの昔に破たんしているのに、国会の答弁や裁判所の理屈では「ここが抑えてあれば有罪にならない」とかなんとか読んで、言を左右にする。

森友、加計の問題。それまで愛媛県や今治市の担当者と会っていないと発言してきたが、首相秘書官が出席したという公文書が出てきた。普通そこでアウトだと思う。ところが首相周辺は「今治市の公文書では出席したとなっているが、国の公文書には書いてないから出席していない。」という理屈で切り抜けようとしている。

そんなことがあり得るのか。

で、これは安倍さんがどうだとか与党がどうだとか自民党がどうだとか、そういう問題ではないと思う。もう状況は「詰み」、チェックメイトだ。だけど「この飛車は、動かしてもいいよね」みたいなことを言っているようにしか見えない。

普通は恥ずかしいと思うよね。今までの政治家さんもスキャンダルはあったものの、もう少し潔く非を認めたような気がするんだ。

金があれば、権力があれば、立場が偉ければ、黒のものは白と言ってもいい。そういう時代になったということか。