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アワールーラー

古典占星術で、その時間を支配する惑星というのがある。これは曜日の概念のもとになっているもので、カルデア人の作ったものだ。

 

厳密には太陽がどのハウスにあるのかで考えるのだけれど、ここでは話を単純化するために日の出を6時として普通の時計で考えよう。1時間ごとに、惑星を遠くて遅い順、土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月の順で割り当てる。日曜日の場合には6時が太陽、7時が金星、8時が水星・・・というように割り当てていくと、月曜日の6時には月になり、火曜日の6時には火星になり、水曜日の6時には水星になり、その曜日の惑星が割り当てられる。火曜の10時半になろうという今は、月がアワールーラーということになる。先に述べたようにアワールーラーは厳密にはハウスで考えるということなのだけれど、時計で考えても大きくはずれない。

そもそもの七つの曜日というのはこういう風にして出来たらしい。

 

この星は、この時間を支配・守護しており、ホラリーなどの中で、質問の内容がこの星に一致していれば、その質問は的を得たものだと考えるらしい。らしい、なんて無責任かも。私自身は、あまり考えたことはない。

 

じゃあ、じゃあだよ。

アワールーラーが大きな事件に関係する星になっている可能性があるのではないか。たとえば、木星と月がスクエアになっているときに、何か事件が起こるとすれば、それはアワールーラーが木星や月のときなのでは?そう思って過去の占断をチェックしなおしてみる。

うん、そうかも。

 

しかし、まてよ。

 

チェルノブイリ原発事故のホロスコープがある。OKだ。福島第一原発事故は?まあまあ、なんかわかるような気もする。それでこのまま東へずっといってしまって、アリョーシャン列島やサモアで起こった場合はどうなる?

日本で火曜の今、ロサンゼルスやハワイにいる人は、月曜だ。「日付変更線の上で突然アワールーラーが火星から月に変わる」なんてことが信じられるか?

 

同じ疑問が干支や九星にも向けられることがわかっている。だが、干支や九星の場合、それで具体的なことを当てるメソッドが相当浸透しているから、東洋占術の術者はなんとか解決しようとしているに違いない。しかし、アメリカ人なら、当然アワールーラーには・・・ひいてはデイルーラー、つまり曜日そのものにも・・・疑問を持たざるを得なくなるだろう。

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