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蛇口をひねって

今回のコロナウイルス対策は、ある意味とても面白い。

今第二波が来ているとか何とか言っている。しかし、今日出るPCR検査新規陽性者というのは今日の感染の結果ではない。潜伏期間がしばらくある。多分、今日陽性と判明した人は2週間前に感染した。

が、それだけではない。PCR検査をしてほしいとその人が言いだしてから、すぐにPCR検査が受けられたかどうかがわからない。症状が出た。4日間熱が出るのを待つ。そして保健所に連絡すると、あれやこれやで断られて、結局1週間、10日してからやっと検査が受けられたのかもしれない。

今日の数値の増加は、まったく今日の数値を反映していない。

そして、今日の数値の結果を見て、政治家は次の手を打つ。しかし恐らくそれは、3週間前の状況を見ているのだ。

 

何かの譬えで、「蛇口をひねって30分後に水がでる水道の調節をする」みたいな話があったが、まさにそれだ!

 

しかも、内閣に比べて都道府県知事が今回はるかにタイムリーに対応を打ち出している。とはいえ、都道府県知事が対応を打ち出すというのは、実は緊急事態宣言が出されている中で初めて有効になる。自粛要請は緊急事態宣言下で法律的な意味合いが出てくるので、小池さんがやってるみたいなロードマップというのは、実は単なる法律違反になる。首相は、単なるスローガンとして気分で出したり引っ込めたりするのではなく、都道府県知事が休業を要請する必要がある間は緊急事態宣言を出しておかないといけないのだ。

しかし、政府の緊急事態宣言とは関係なく、小池さんが「ロックダウンがいるかも」と口走った瞬間、日本の社会は動きだした。

 

ギリシャのニュースを聞いていた時、最初に外出禁止令がだされたときには大量の逮捕者が出たらしかった。逮捕者というか、違反をして取り締まられる人がたくさんいたわけだ。

ある意味、命令がダイレクトだ。ダメだと言った瞬間からダメになる。

しかし、日本は強制力を持たない要請だ。国民は政府の動きを予測して動く。政府は禁止していなくても、感染しそうだということになると、自分で自分を規制する。儲けがなくても?そう、儲けがなくても。さらに、そこには互いの力が働く。店を開こうにもお客さんが来なければ開けない。

そうすると、政治家でも感染症の専門家でも、ある対応をしようと思ったときに、その動きがダイレクトにはならない。水に石を投げると水紋が広がり、あちこちの岩にぶつかって反射する。その先の先の水の変化が実際に起こることだ。最初の動きには法律の縛りはない。

 

良い点も悪い点もあるとは思いますが、日本は難しい国かもしれません。

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