西洋の人間は、会ったときに必ず相手の状況を聞く。英語でいうHow are you?ですね。日本語では「調子はどうだい?」と毎度聞くわけではないが、どの言語でもほとんど同じように聞く。
これはギリシャ語では
Τι κάνεις; (ティ・カーニス)
Τι κάνετε; (ティ・カーネテ 相手が複数、または目上の人などの場合)
という。直訳すると、「あなたは何をするのか」ということで、「調子はどう?」と言っているのか「何すんのよ!」と言っているのかは文脈で判断する。
もっとも、英語のHow are you?と全く同じΠως είσαι;(ポース・イーセ)という表現もあるけど、ティ・カーニスのほうがよく聞くような気がします。
相手の状況を聞く場合、なんとなくあった時ならHow are you?でいいかもしれないが、いつもと違う様子の時は「なにかあったの?」と聞くことになる。英語でいうと
What’s happen?
などにあたる言葉だけど、いくつかある。
Τι συμβαίνει; (ティ・シンヴェーニ 何が起こっているのか)
Τι έγινε; (ティ・エーギネ どうなったの、何が起こったの)
Τι τρέχει; (ティ・トレーヒ 字義通りには何が走っているのか、何の急ぎのことがあるのか)
などで、まあまあどの表現も「どうしたの?」という場面で使う言葉のようです。
前に紹介した、「いったいどうしちゃったの?」という意味ではποια μύγα σε τσίμπησε; (ピア・ミーガ・セ・ツィビセ 何のハエがあなたを刺したの)というような表現もあります。